コンテンツにスキップする
Subscriber Only

ドル・円は上昇一服、約9カ月半ぶり高値付近で売買交錯ー豪ドル続落

更新日時

東京外国為替市場のドル・円相場は一進一退。前日の海外時間に約9カ月半ぶりの高値を付けた後、米景気の堅調さに着目したドル買いと輸出企業の円買いが交錯した。オーストラリアドルは根強い利下げ観測が重しとなって一段安。

  • ドル・円は午後3時31分現在、前日比0.1%高の1ドル=111円45銭。前日の海外時間には111円59銭と昨年5月3日以来の高値を記録
  • 豪ドルは0.4%安の1豪ドル=0.6646ドル。一時0.6630ドルと2009年3月以来の安値。対円では0.4%安の74円09銭

ドル・円は大幅高の後、一進一退

市場関係者の見方

マネーパートナーズの武市佳史チーフアナリスト

  • ドル・円は昨秋からのもみ合い圏を上抜けてドル高・円安基調が明確になった。きのうの上昇幅はやや行き過ぎで、きょうは輸出企業の売りが出ているが、今後も調整を挟みながら徐々に上値を試していくだろう
  • 目先は110円台後半まで調整する可能性はある一方、当面の上値めどは昨年来高値の112円40銭前後。新型コロナウイルスは感染力は強いが致死率は高くなく、相場にある程度織り込まれている
  • 豪雇用統計は悪くない内容だったが、豪ドルの重しは新型ウイルスの同国経済への影響と森林火災の後始末を背景とした利下げ観測。これを押しとどめるほどの強さではなかった

三井住友信託銀行ニューヨークマーケットビジネスユニットの持田拓也調査役

  • ドル・円は黒田緩和下での最高値125円86銭と昨年10月の高値などを結んだ上値抵抗線を明確に上抜けたことで勢いが付いた。ファンダメンタルズよりフローやポジション調整によるところが大きい
  • 追いかけて買わなくてはいけない投資家もいるとみられ、111円台後半も視野に入っているが、まずは久々のドル高・円安水準なので輸出企業の売りが広がってもおかしくない

背景

  • 中国の新型ウイルス感染症例、集計方法また変更-透明性に疑問深まる
  • クルーズ船の感染者2人が死亡、国内で3人目-加藤厚労相
  • 豪州の1月雇用者数は1万3500人増、予想上回る伸び-失業率5.3%
  • FOMC議事要旨:現行の金融政策「当面」適切、リスク警戒継続ー短期資金供給の必要性低下
  • 中国、ローンプライムレート引き下げ-新型ウイルスによる影響抑制
  • 日経平均株価は前日比78円45銭高で取引を終了。中国株もおおむね上昇
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE