コンテンツにスキップする
Subscriber Only

中国女性看護師の「丸刈り」動画、ソーシャルメディアで反発招く

  • 「女性の体をプロパガンダの道具に使うな」との記事が注目集める
  • 医療スタッフを英雄視する報道を通じ結束図る政府のもくろみ外れる

新型コロナウイルスが猛威を振るう中国湖北省・武漢市への医療支援のため、甘粛省から派遣される女性看護師14人が髪をそり、涙を流す様子を撮影した動画が先週末、公表された。

  甘粛省政府系の毎日甘粛網が公開したこの動画では、新型ウイルスへの感染予防と説明され、看護師の自己犠牲と勇敢さが強調されていたが、同国のソーシャルメディア上では反発の声が上がった。

  微信(ウィーチャット)上に掲載された「女性の体をプロパガンダの道具に使うようをやめよ」と題する記事は、18日までに10万回以上閲覧された。ユーザーからは、看護師が参加を強制されたのか、感染予防に科学的根拠はあるのかなどの疑問が呈された。

  ネット上の批判が高まる中、動画は微信(ウィーチャット)の毎日甘粛網のアカウントから削除された。看護師が勤務している病院は地元メディアに対し、看護師は自ら希望したと説明した。

  新型ウイルスを巡る透明性の欠如に不満が募る中、動画への反発は市民の間の不信感の高まりを示している。中国政府は前向きな患者や最前線の医師を英雄視する報道を通じて国民の結束を図ろうとしているが、ソーシャルメディアでは医療スタッフの厳しい労働条件や不十分な保護措置が批判されており、もくろみは外れている。

CHINA-GANSU-NCP-MEDICAL TEAM-AID (CN)

武漢に派遣される看護師(2月15日)

原題:China Ramps Up Virus Propaganda, And Stirs Even More Outrage(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE