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新型肺炎で死亡した患者、SARSのような肺障害示す-専門家分析

  • 中国人民解放軍総医院第五医学センターが医学誌に研究論文を掲載
  • 中国で亡くなった50歳の男性、肺胞に障害が出てから心停止

新型コロナウイルスが重症急性呼吸器症候群(SARS)や中東呼吸器症候群(MERS)を連想させる肺障害を引き起こすことを北京の医師団が突き止めた。医師団は新型ウイルスに感染して中国で先月50歳で亡くなった男性の事例を調べている。

  2週間前から発熱やせきなどの症状が出ていたこの男性は1月27日に呼吸困難で死亡した。酸素と二酸化炭素の交換を手助けするブドウ状の肺胞に障害が出てから心停止した。血液検査では感染を防御する細胞の一種が過剰に活性化していたことが示された。中国人民解放軍総医院第五医学センターの医師団が医学誌ランセットに今月16日掲載された研究論文で明らかにした。

CHINA WUHAN COVID-19 HOSPITAL

病院で診察を受ける新型コロナウイルスの患者(2月16日、武漢市)

フォトグラファー:ゲッティイメージズを通じて中国/バークロフトメディアを特集

  今回の事例は新型コロナウイルス「2019-nCoV」が患者にどう影響するかについて新たな洞察を与えるものだ。執筆者らによると、検視や生検データが入手されにくいため、こうした分析はこれまで難しかった。ただ新型ウイルスに有効であり得ることを強く裏付ける医薬品はない。

  男性は抗ウイルス薬インターフェロンアルファー2bや抗エイズウイルス(HIV)薬ロピナビル・リトナビル、2次的な細菌感染を防ぐための抗生剤モキシフロキサシンなど治療薬を集中的に投与された。治療開始後に熱は下がったが、呼吸機能が悪化し、最期の日は血中の酸素濃度が急低下した。

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原題:
Lung Biopsy of Deceased China Patient Shows SARS-Like Damage(抜粋)

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