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新型コロナウイルスvs航空業界-中国路線で大規模な運休や減便

  • 中国発着便は3割超が取りやめ-1月23日~2月11日
  • 中国3大航空会社、国際線の運航を大きく減らす-株価下落

新型コロナウイルスが航空業界に大きな打撃を与えている。感染が始まった中国市場は特に厳しい状況だ。ウイルス危機を乗り越えようと航空各社が輸送力の圧縮に動く中で、中国路線で運休や減便が広がる。

  キャセイパシフィック航空中国南方航空、海南航空など大手航空会社はスタッフに無給休暇を取得させている。経営環境の厳しい香港航空は400人の雇用削減を打ち出した。

バンコクの空港で出発ゲートに向かう乗客(2月9日)

写真家:Mladen Antonov / AFP via Getty Images

運航取りやめ

  航空旅行分析会社シリウムによると、1月23日から2月11日までの間に中国を発着する国内線および国際線は約8万6000便がキャンセルされた。これは定期便全体の34%を占めるという。

Flights Canceled

About 34% of China's scheduled flights have been canceled

Source: Cirium

Note: Observation from Jan. 23-Feb. 11

中国エクスポージャー

  OAGアビエーション・ワールドワイドのデータによれば、就航させている国際線のうち中国本土市場の割合が最も大きいのはマカオ航空とキャセイドラゴン航空。どちらも旅客輸送容量の約60%を中国の都市向けだ。

Chinese Exposure

Asian airlines with significant international capacity exposed to China

Source: OAG Aviation Worldwide

ラッキーとは言えず

  シリウムによると、中国南方航空は定期便の22%近くをキャンセルし、アモイ航空(厦門航空)と雲南祥鵬航空(ラッキーエア)も20%超を取りやめ。1月20日-2月10日に中国の3大航空会社は国際線の旅客輸送量を60-80%減らしたとOAGのジョン・グラント氏は指摘する。このため、6%しか削減しなかった格安航空の春秋航空が国際線輸送能力で中国最大手になったという。

Affected Carriers

Chinese airlines with the biggest proportion of canceled flights

Source: Cirium

株価急降下

  ブルームバーグのアジア太平洋航空株指数は過去1カ月で12%下落。中国3大航空会社(中国国際航空、中国南方航空、中国東方航空)の株価は上海市場でいずれも大きく下げた。同指数の組み入れ銘柄のうち過去1カ月で上昇したのはインドのインターグローブ・アビエーションのみ。

次はどうなる

  国際航空運送協会(IATA)は、過去の大規模なウイルス感染が航空会社の旅客数にどう影響したかを明らかにしている。最も打撃が大きかったのが2003年の重症急性呼吸器症候群(SARS)だ。新型コロナウイルスはそれより大きな影響を与えるかもしれない。OAGのグラント氏は現在の旅客数減少について、これまで見た中で「最も劇的なうちに確実に入る」と話している。

Recovery Path

International airline passenger traffic has been resilient during past outbreaks

Source: International Air Transport Association

Note: Index values for crisis start month = 100

原題:
Airlines Versus Coronavirus: A Bruising and Lopsided Battle(抜粋)

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