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FRB理事候補シェルトン氏、民主・共和両党が適性を疑問視-公聴会

  • トランプ氏の熱心な支持者、過去にFRBの独立性に否定的な見解
  • 金本位制復帰や通貨切り下げの支持を示唆、「危険な道」と共和党議員

トランプ米大統領が連邦準備制度理事会(FRB)理事候補に指名したジュディ・シェルトン氏は、民主・共和の両党からその適性に問題があるとの指摘を受けた。

  米上院銀行住宅都市委員会は13日、前回の大統領選挙でトランプ氏の経済アドバイザーを務めたシェルトン氏の指名承認公聴会を開催。同氏は過去に、FRBがドルの価値を規制すること、および議会がFRBに最大限の雇用と物価安定の確保という責務を付託することの意義に疑問を呈している。

Confirmation Hearing For Federal Reserve Governor Nominees Judy Shelton And Christopher Waller

米上院銀行委員会で指名公聴会に臨むジュディ・シェルトン氏

撮影: Andrew Harrer/Bloomberg

  同氏は公聴会で、「議会がドルの価値を規制する権限を憲法によって与えられていることを、私は尊重すると強調しておきたい」と発言。「FRBの独立性は、その公的な信頼性において極めて重大な側面だと信じている」と述べた。

  同氏が承認されれば、トランプ氏は自身の熱心な支持者を金融政策の中枢に送り込むことになる。トランプ氏はこれまで、パウエルFRB議長が十分な景気浮揚策を講じていないとして、繰り返し非難してきた。11月の大統領選挙でトランプ氏が再選され、かつシェルトン氏がFRB理事に就任した場合、同氏は2022年にパウエル議長の後任に指名される可能性がある。

  シェロッド・ブラウン上院議員(民主、オハイオ州)は公聴会冒頭で、「シェルトン氏の考えには、警戒せざるを得ない点が多過ぎる」と指摘。同氏は見解を突然急変させる傾向もあるとして、「承認の一票を投じるのは、FRBの独立性を否定する一票になる」とけん制した。

  シェルトン氏は過去に金本位制の復活を支持したことがあり、議員の質問はその点に集中。同氏は「マネーにおいて時代を逆行することはあり得ない」と述べつつ、過去に機能した制度に目を向けることに価値はあると付け加えた。

  同氏への懐疑的な見方は共和党にもある。外国が意図的に自国通貨の価値を押し下げることに、米金融当局も同様の政策で対抗するよう示唆した過去の発言や論文について、パトリック・トゥーミー上院議員(共和、ペンシルベニア州)は「これは危険な方向に向かう道だと強調したい」と述べた。

原題:Trump’s Fed Nominee Shelton Under Fire at Senate Hearing (1)(抜粋)

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