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新型ウイルス感染で国内初の死者、80歳代の日本人女性-厚労相

更新日時
  • 女性は神奈川県在住、東京、千葉、和歌山でも3人の感染確認
  • クルーズ船では5人が重症、新たに44人の感染も判明
Concern In Japan As The Wuhan Covid-19 Spreads
Photographer: Tomohiro Ohsumi/Getty Images AsiaPac
Concern In Japan As The Wuhan Covid-19 Spreads
Photographer: Tomohiro Ohsumi/Getty Images AsiaPac

加藤勝信厚生労働相は13日夜、記者会見し、新型コロナウイルスに感染していた神奈川県在住の80歳代の日本人女性が同日死亡したと発表した。国内初の死亡例となる。感染が疑われたため検査を実施していたところ、死亡後に陽性と判明したという。神奈川県の会見では女性に中国への渡航歴はなかった。

  厚労相はこのほか、東京都在住のタクシー運転手の70歳代の日本人男性のほか、和歌山県と千葉県でも感染が確認されたことも明らかにした。厚労省によると、感染者は和歌山県の50代の男性医師と千葉県の20代の男性で、いずれも中国渡航歴がなかった。また、チャーター機第2便で湖北省から帰国した邦人のうち宿泊施設に滞在していた199人のウイルス検査の結果、全員が陰性で感染が確認されなかった。

  同日は横浜港に停泊中のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」号の乗船者で、日本人29人を含む44人の感染も判明していた。チャーター機やクルーズ船以外で感染が確認されたのは5日以来。これまでクルーズ船から病院に搬送されたうち5人が重症という。国内の感染者はクルーズ船以外で新たに感染が明らかになった4人も含めて計251人となる。

  クルーズ船乗客について、厚労省は健康確保の観点から高齢などリスクの高い人にはウイルスを高精度で検出するPCR検査を実施している。陰性が確認された人のうち希望者については下船し、政府が用意する宿泊施設で生活してもらうことになった。下船は14日以降になる見込み。当面は80歳以上で、窓がない部屋に生活し、基礎疾患などを抱えている人が対象となる。年齢は今後、引き下げる可能性もある。

  加藤厚労相は13日昼の記者会見で、一部乗客の下船について「配慮すべき点は、高齢であること、基礎疾患があること、窓のない部屋などに入っているといった船内環境を総合的に勘案しながら対応していく」と語った。重症者5人のうち4人は陽性反応が出ており、1人は確認中という。船内に残っている80歳以上の人は約200人。

  政府は同船の乗員・乗客に対し、5日から14日間の健康観察期間は船内に待機するよう求めており、乗客は感染予防のため個室内での生活を余儀なくされている。同船で確認された感染者数は検査結果が出た延べ713人のうち計218人となった。

 

Japan Finds 39 New Cases of Virus on Cruise Ship Quarantined in Yokohama

クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」のバルコ二ーから姿を見せる乗客ら

Photographer: Toru Hanai/Bloomberg

  

  加藤厚労相はまた、新型ウイルスによる肺炎患者や無症状の感染者の隔離、感染した恐れのある人の停留措置を取れるようにする政令改正を実施する方針も明らかにした。早ければ14日に施行する。これまでは検疫法上の隔離や停留はできなかった。また無症状の感染者も入院措置・公費負担の対象とする。

(厚労省の発表を追加して更新しました)
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