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ドル109円後半、新型肺炎にらみ-NZドルは中銀の据え置き予測で急伸

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東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=109円台後半で小動き。堅調な株価が相場の支えとなったものの、新型コロナウイルスの感染状況の収束時期や経済的影響に対する不透明感が上値を限定的にした。ニュージーランド(NZ)ドルは急伸。NZ準備銀行(中央銀行)が利下げの可能性を示唆しなかったことから、買いが強まった。

  • ドル・円は午後3時30分現在、前日比0.1%高の109円87銭。日中高値は109円89銭、一方、安値は109円77銭で、値幅は12銭にとどまった
  • NZドル・ドルは一時1.1%高の1NZドル=0.6477ドルまで上昇し、昨年12月以来の大幅高
    ウイルスにらみでもみ合い

    市場関係者の見方

    三井住友銀行NYトレーディンググループの 下村剛グループ長

    • 中国株が崩れていないことが一応の安心感につながっているし、米国でも経済指標がしっかりしたものが続いており、全般的に不透明感は完全に払拭できないながらも、リスクオン方向への値動きが優勢
    • ただ、新型ウイルスの沈静化などまだ出てきていない状況で、ウイルスの話が始まる前の高値でもみ合った110円20-30銭から上を攻めて行くにはまだ材料不足

    CIBC証券金融商品部の春木康部長

    • 新型ウイルス懸念はありつつも、米国株が最高値を更新しており、リスクオフではないことはドル・円が下がりづらい要因
    • 一方、110円は心理的に大きな節目で売りが出やすい。需給的に年度末を控えて国内実需からの売りで上値は抑えられやすい面も

    外為どっとコム総合研究所の神田卓也調査部長

    • 中国の感染拡大などは少し鈍化しているようにもみえるが、市場は世界経済への下押し圧力を見定めようとしており、そうすると3月発表分の経済指標を見極めたいとなり、ドル・円は基本的に動きにくい
    • そうした中で、FRB(米連邦準備制度理事会)も年内1-1.5回ぐらいの利下げがあるのではないかとの見方に市場は傾きつつあったので、年内利下げなしというNZドルが買われるのは順当な反応

    背景

    • 中国で確認された新型ウイルス感染症例は11日に2015件増え、累計で4万4653件。死者は97人増の1113人に達した
    • 横浜港に停泊中のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」号で、検疫官を含め新たに40人の感染者を確認
    • パウエルFRB議長は11日の下院金融委員会の公聴会で、新型コロナウイルス感染拡大に伴う影響を金融当局として注視していると証言
    • NZ準備銀行は12日、政策金利を過去最低の1%に据え置きくことを決め、新型コロナウイルスの感染拡大が経済成長に及ぼす影響が予想以上に大きくならない限り、追加利下げの必要はないとの見通しを示した
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