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Photographer: Qilai Shen/
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世界のハイテク企業に悪夢、コロナウイルスの影響は始まったばかり

Employees work on the assembly line at Hon Hai Group's Foxconn plant in Shenzhen, Guangdong province, China, on Wednesday, May 26, 2010. Terry Gou, founder and chairman of Hon Hai Group, said nine of the 11 company workers who either committed suicide or attempted to had worked at the company less than a year, and six had been employed for less than a half-year.
Photographer: Qilai Shen/

中国に拠点を置く製造業者は10日に工場の操業を再開し始めるが、フル稼働に復帰する時期や、どのような混乱に見舞われ得るかは見通せない。

  米アップルの「iPhone(アイフォーン)」の生産を請け負う鴻海精密工業傘下のフォックスコンをはじめとするハイテクメーカーは、操業再開時の混乱の可能性について投資家に警告し始めた。

  フォックスコンは新型コロナウイルス流行で交通網が封鎖され数千人が隔離される状況で労働者を確保する困難や、施設内で感染が広がり生産が完全にストップする「悪夢」のシナリオが現実となる可能性を指摘した。

  鴻海が深圳市の生産施設の従業員に、延長された春節(旧正月)休暇が終わる10日に職場に復帰しないよう先週通知したとブルームバーグ・ニュースが内部文書を引用して伝えた。

  フォックスコンの投資家広報責任者のアレックス・ヤン氏は6日、工場施設内に「感染がないことを確認するのが最優先事項だ。多くの人が集まる場所でそのうちの1人が感染すれば悪夢になる」と投資家との電話会議で語った。ブルームバーグ・ニュースが会議の記録を入手した。「生産現場での感染の可能性ができる限りゼロになるよう鋭意取り組んでいるが、困難な作業だ」と述べた。

  衣料品や化学品、自動車、特にハイテク製品の製造で中国がますます中心的な役割を果たしていることを、新型ウイルス流行が浮き彫りにした。アイフォーンやゲーム機、液晶表示装置(LCD)など消費者向けエレクトロニクス製品の重要部品はほぼ全て、中国で製造されている。ウイルスのため中国の工場は既に、春節(旧正月)で予定されていたより1週間長く休業しており、検疫と交通封鎖で労働者が電子組み立て産業の中心地へと戻ることができなければ休業はさらに長引く。

  戻っても、何人が2週間の隔離の対象となるか分からない。最悪のシナリオとなれば、連鎖的な部品不足でサプライチェーンの一部が凍り付く可能性がある。 TFインターナショナルのサプライチェーンアナリスト、郭明錤氏はフォックスコンの主要なアイフォーン生産拠点が適切に稼働するのは来週になってからで、生産能力の40-60%程度での操業になるだろうと見積っている。シティグループは11日時点で職場復帰できるのは中国の半導体業界労働者の30%にすぎないと推計している。

原題:
‘Nightmare’ for Global Tech: Coronavirus Fallout Just Beginning(抜粋)

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