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トランプ政権、社会保障費を大幅削減し国防費増加-21年度予算教書

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トランプ大統領

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Photographer: Alex Edelman/Bloomberg
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トランプ米大統領は10日、2021会計年度(20年10月-21年9月)の予算教書を公表した。社会保障プログラムの予算を大幅に削減する一方、国防費と義務的支出を増やし、連邦債務は向こう10年間で30兆ドル(約3290兆円)を超える見通しだ。

  4兆8000億ドル規模の予算教書では、減税や国防費拡大を背景に債務が増加する見通し。予算教書は10日午後、ホワイトハウスのウェブサイトに掲載された。

  トランプ大統領は、米軍「再建」の取り組みを継続するとして国防費の増加を要求。宇宙軍の創設も含めて7405億ドルを盛り込んだ。またトランプ氏が目標として掲げる月と火星への有人探査に向け、米航空宇宙局(NASA)予算の12%増額を求めた。

  トランプ大統領は10日午前、ホワイトハウスでのイベントで「誰もが非常に良い印象を受けるだろう」と予算教書を称賛。「メディケア(高齢者・障害者向け医療保険)には手を触れない。メディケアは維持したい。社会保障は変えない。米国を再び強くしていく。メディケイド(低所得者向け医療保険)は縮小しない。だが無駄や不正をなくすなど非常に良いことを実行している」と述べた。

  予算教書ではメディケイドの大幅変更や、社会的セーフティーネットの受給に厳しい就労条件を新たに設けることが含まれる。トランプ大統領は自分の支持層で不評と見なす政府プログラムの予算を大きく減らし、裁量的支出については5%減の5900億ドルを要求。これには対外援助の大幅削減が含まれ、国務省と国際プログラムの予算は7.7%減を要求。また環境保護局(EPA)予算は26.5%削減を求めた。

  米国の債務はトランプ政権発足後の3年間で既に3兆ドル増えているが、予算教書では2035年まで債務拡大が続くことになる。連邦債務は今年度の22兆7000億ドルから、2030年までに30兆5000億ドルへの増加を見込む。対国内総生産(GDP)比は84.6%となり、今年度(106.9%)から低下する。

  ホワイトハウスによれば、今回の予算教書の下では歳出が現行水準を下回り、21年度は財政赤字が9660億ドルに減少、財政赤字の対GDP比は30年までに0.7%に縮小する見通し。これは議会予算局(CBO)が現行政策の下で予測している1兆ドルを下回る。

原題:Trump Releases Budget With Deep Domestic Cuts, Deficit Spending(抜粋)

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