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ソフトバンク、今期営業利益計画を9000億円に増額-スマホ堅調

更新日時
  • 米エリオットの親会社株取得、「グループとしてプラス」と宮内社長
  • 端末販売で改正通信事業法の「影響あった」と宮内氏、現在は回復

国内通信大手のソフトバンクは7日、今期(2020年3月期)の営業利益計画を従来比1.1%増の9000億円に上方修正した。市場予想(9133億円)は下回る。コンシューマ・法人事業でのスマートフォン契約数の増加に加え、法人事業ではソリューションの売り上げが増えたことも寄与する。

今期業績計画
  • 売上高予想4.82兆円、従来予想4.8兆円、市場予想4.83兆円
  • 営業利益予想9000億円、従来予想8900億円、市場予想9132.6億円
  • 純利益予想を4800億円に据え置き、市場予想5112.8億円

  新しい営業利益計画は、子会社化したZホールディングス分を遡及修正した前期との比較で10%増となる。今期の売上高計画も従来から200億円増額した。一方、純利益はZHDとLINEの経営統合の最終契約に伴い法人所得税が増加するため、期初計画のまま据え置いた。

SoftBank's Blockbuster IPO Said to Hit Retail Sales Target

今期営業利益計画を上方修正したソフトバンク

  同時に公表した19年10-12月期(第3四半期)の営業利益は前年同期比15%増の2432億円と、市場予想の2384億円は上回った。ヤフー事業が増収増益となり、主力のコンシューマ事業は物販中心に減収となったものの、利益は伸ばした。12月末時点でのスマホの累計契約数は2348万件と、前期末から140万件増えている。

  宮内謙社長は会見で、通信料金と端末代金の完全分離を定めた改正電気通信事業法が10月に施行され、「影響はあった」と説明。消費税引き上げ前のかけ込み消費があった反動もあり、端末の販売が落ち込んだが、現在は回復しており、「一過性とみている」という。

  また宮内社長は、物言う投資家として知られる米ヘッジファンドのエリオット・マネジメントが親会社のソフトバンクグループの株式を30億ドル近く取得したことについて、ソフトバンクG株が「非常に低く評価されているということで、グループにとってはプラスになったのではないか」と述べた。

10-12月期業績
  • 売上高1.24兆円、市場予想1.24兆円
  • 営業利益2431.6億円、市場予想2384.4億円
  • 純利益1092.1億円、市場予想1296億円

  東京証券取引所に株式上場してから1年が経過したソフトバンクは収益拡大のため、ヤフー事業を展開するZHDを通じ、非通信分野で合併・買収(M&A)を加速している。ブルームバーグのデータによると、ソフトバンクと関連会社が昨年行ったM&Aは、総額で約2.5兆円だった。

  昨年11月にファッション通信サイトのZOZOの買収を完了し、同12月にはLINEとの経営統合で最終的に合意した。昨年夏に経営を巡って対立したアスクルとの関係も改善し、インターネット通販での連携を強めている。

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(宮内社長の会見内容を追記します)
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