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英ファンド「改善への最初のステップ」と歓迎、TBSの株主還元強化

  • 物言う株主のアセット・バリュー・インベスターズCEOがコメント
  • 資本効率と株主への利益還元の重要性を認識したことを嬉しく思う

「物言う株主」として知られる英投資ファンドのアセット・バリュー・インベスターズ(AVI)は、東京放送(TBS)ホールディングスが配当予想の引き上げなどを発表したことについて、「TBSの取締役会が資本効率と株主への利益還元の重要性を認識したことを嬉しく思う」などと歓迎した。

  ブルームバーグの取材に対してAVIのジョー・バウエルンフロイント最高経営責任者(CEO)は6日夜、「2%の自社株の買い戻しはTBSのバランスシートの問題のほんの一部に過ぎないが、これは改善に向けた最初のステップになると期待している」と電子メールでコメントした。

  TBSは同日、株主還元強化の一環として期末配当予想の上方修正と自社株買いを発表。保有株の一部売却も実施した。

  TBSは発表文で「株主還元の充実は重要な経営課題」だとし、期末配当予想を4円増額し1株当たり17円とした。ただし、年間では30円と前期実績(33円)から減配になる。保有株式の一部(1銘柄)を売却することで約260億円の特別利益を計上。2020年3月期の通期純利益予想を143億円から320億円に上方修正したことが、配当増額の要因となった。

  また、350万株、80億円を上限とした自社株買いの実施も発表。取得期間は7日から10月31日までとしている。同社の自社株買いは19年5月以来約9カ月ぶり。ブルームバーグのデータによると、その前に同社が自社株買いを実施したのは約16年前の03年6月と、あまり積極的ではなかった。

  AVIのバウエルンフロイントCEOは、かねてよりTBSの過大な政策保有株式が自己資本利益率(ROE)を押し下げていると批判。1月のブルームバーグとのインタビューでは、TBSとの対話で成果がなければ、6月の定時株主総会で株主提案を行う可能性があるとしていた。ブルームバーグのデータによると、AVIはTBS株式の1.39%を保有している。

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