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話題株:菱ガス化のTOB公表前に謎の急騰-日本ユピカ

  • 日ユピカは5日午後に売買急増しストップ高-説明つきにくいとの声
  • 菱ガス化は引け後にTOB公表、決算は取引時間中に発表できず

三菱ガス化学が株式公開買い付け(TOB)を公表する前に、買い付け先の持分法適法会社日本ユピカの株価が5日に急騰した。

  菱ガス化は5日午後4時、決算と同時に実質発行済み株式総数の46%を保有する日ユピカをTOBなどで子会社化すると発表した。TOB価格は3000円で、菱ガス化に続く大株主の東洋紡とともに日本ユピカを非上場化する。

  5日の日ユピカの株価は、4日終値と同値で取引を開始したが、午後から徐々に取引が増え、値幅制限いっぱいのストップ高となる400円高の2051円を付けた。出来高は2万2400株と、4日時点の年初来平均の約9倍に増加。6日の取引では買い注文が集中し、ストップ高水準まで買い気配を切り上げて売買は成立していない。

5日は午後急騰、6日はストップ高買い気配

  菱ガス化はこれまで午後2時に決算を発表してきており、5日も2時台を予定していた。しかし、特定子会社の異動と日ユピカのTOBが加わって「開示が3件になり、文章の作成が遅れて午後4時の発表になった」と、菱ガス化の広報・IR部の日永田真一氏はブルームバーグに対して述べた。

  TOB発表前に日ユピカの株価が急上昇する状況は把握していたとしつつ、上昇した理由が「分からないため臆測では話をできない」と日永田氏は説明した。

  あすなろ投資顧問の藤井勝行シニアマーケットアナリストは、日ユピカは「親子上場問題から次のTOB銘柄としてリストアップされていたのかもしれしない。上昇の半分程度は業績とTOB期待の可能性がある」と語った上で、「普通はそれだけでストップ高までは買われないだろう」とし、説明がつきにくい大幅高とみている。日ユピカも菱ガス化と同時に第3四半期決算を発表した。

  日本取引所グループ(JPX)広報担当の三村聡氏はブルームバーグの電話取材に対し、TOB公表前に株価が急上昇したことに関する調査について「個別銘柄についてはコメントできない」と話した。

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