-
4日の米株式市場でテスラ株は14%高-前日は20%上昇
-
時価総額は1599億ドルと、VWを660億ドル余り上回った
4日の米株式市場で、取引開始から数分以内にテスラ株は17%上昇した。驚異的な上げのように思えるが、前日は20%高と、より大きく値上がりしていた。
4日の取引終了までにテスラ株は年初来で112%上昇。ナスダック100指数の他の構成銘柄はその4分の1も上げておらず、ウォール街では当然ながら驚嘆の声が多く上がっているが、株価急伸の原因について具体的な説明はほとんど示されていない。
株高の原因についてはさまざまな説がある。イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が6四半期のうち4四半期で黒字を実現したことや、ショートスクイーズ、中国の重要な新工場の開設などのほか、こうした要因が全部重なったためという見方もある。
テスラ株の大幅上昇を説明する可能性がある新たな考え方も浮上している。その要点は、老舗自動車メーカーが電気自動車(EV)市場でテスラにいずれ追い付くという長年の仮説が間違っているというものだ。それどころかマスク氏はリードを広げ、同社は今後何年にもわたりEV市場で支配的地位を維持する可能性がある。

イーロン・マスク氏(1月7日、上海で)
ルーシッド・モーターズのピーター・ローリンソン最高経営責任者(CEO)は3日のインタビューで 「同社は伝えられているよりもさらに先を進んでおり、差は縮まるどころか広がっていると思う」と指摘した。
4日にテスラ株は一時24%上昇したが、取引終了前の数分間で急速に上げ幅を縮小し、14%高で引けた。テスラは1月22日に時価総額でフォルクスワーゲン(VW)を抜いたが、4日の取引終了時点での時価総額は1599億ドルと、VWを660億ドル余り上回った。

原題:
Tesla’s 2020 Advance Blows Past 100%, Leaving Street in Awe (3)(抜粋)