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横浜停泊のクルーズ船乗客、新型コロナウイルスへの感染確認

更新日時
  • 1月20日に横浜港で乗船し25日に香港で下船の乗客、今月1日に陽性
  • 4日の同船からの下船を約24時間延期、4日、6日発予定の運航中止

カーニバルのクルーズブランド、プリンセス・クルーズは、同社のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」に乗船していた乗客1人が新型コロナウイルスに感染していたことを明らかにした。同クルーズ船の横浜港での乗下船手続きは約24時間延期され、現在厚生労働省が乗客乗員の検疫を実施している。

virus cruise ship

2月3日、横浜港で停泊するダイヤモンド・プリンセス。

撮影者:三浦邦彦/読売新聞AP写真

  プリンセス・クルーズの発表によると、この乗客は香港国籍の男性で1月20日に横浜港から乗船し25日に香港で下船。下船から7日後の今月1日に香港の病院で新型コロナウイルス陽性と診断されたという。男性の容体は安定しており、一緒に乗船していた家族にウイルスの感染はないとしている。

  カーニバルの株価は3日、一時3.3%安の42.10ドルと、昨年10月以来の日中安値を付けた。過去10営業日のうち8日下げている。中国・武漢で新型コロナウイルスの感染が拡大し始めた1月17日以降では17%下落。

  乗客2666人と1045人の乗務員を乗せた同船は昨夜、最終目的地の横浜港に到着していた。

  加藤勝信厚生労働相は4日の閣議後会見で、「現段階で新型コロナウイルスにつながっていくような発熱や呼吸器の症状を有している方がどれだけいるか、数字はまだ把握できる状況にはなっていない」と説明。「できる限りのスピード感を持って丁寧にやっていかないといけない」と述べた。

  菅義偉官房長官は同日午前の記者会見で、発熱など体調不良を訴えている乗客に対しウイルス検査を実施していることを明らかにした。今後、クルーズ船の着岸や乗客の上陸を認めるかについては検疫所で判断することになると話した。

  プリンセス・クルーズは同日午後、当初予定していた同船の下船日程を4日朝から約24時間延期するほか、4日横浜発と6日神戸港発の運航中止を発表した。

  海外では、カーニバル傘下コスタ・クロチエレが運航するクルーズ船で、乗客が新型コロナウイルスに感染している疑いがあったたためローマ周辺の港で足止めされいる。この乗客らは先週、検査の結果インフルエンザへの感染だったことが分かり下船を許可されていた。

  それでも、ウイルス感染拡大によりクルーズ需要が冷え込むとの懸念からアナリストによる業績予想の下方修正につながっている。新型コロナウイルスによる死者は425人となり、感染症例は累計で2万438件に上っている。

原題:
Coronavirus Sickened Cruise Customer on Carnival’s Princess Line(抜粋)

(7段落目にプリンセス・クルーズの追加発表を加えて更新します)
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