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新型肺炎が日本企業の業績直撃、インバウンド銘柄が利益計画下方修正

更新日時
  • コーセーの今期営業利益見通し17%減、三越伊勢丹HDも33%減額
  • 新型コロナウイルスの影響は中国全土に拡大、日本から渡航自粛要請

新型コロナウイルスの感染拡大の影響が、日本企業の業績にも及んできた。31日に決算を発表した化粧品メーカーのコーセーや大手百貨店を傘下に持つ三越伊勢丹ホールディングスなど中国人観光客のインバウンド需要で恩恵を受けている企業が利益予想を下方修正した。

Foreign Visitors to Japan Ahead of Gov. Statistics

銀座でツアーバスに乗り込む中国人観光客

Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

  コーセーは今期(2020年3月期)の連結営業利益予想を従来予想比17%減の450億円に下方修正。中国での新型肺炎の拡大による訪日客需要の減少が影響するという。IR担当者はここ数日の新型コロナウイルスの影響拡大により、予想される中国人訪日客の減少分を新たに織り込んだと話した。

  三越伊勢丹HDも業績予想の下方修正を発表。修正後の今期営業利益見通しは200億円と従来予想比で33%減少。売上高も2.9%減の1兆1550億円となった。今期の消費税増税や暖冬のほか、訪日外国人減少の影響のためとしている。

  広報担当者によると、新型コロナウイルスの問題の影響も足元で出ているといい、事態が悪化すれば下振れリスクはあるという。

  新型コロナウイルスの感染が拡大する中、日本企業の事業活動への影響も出ている。感染の中心とされる武漢市周辺で現地合弁での四輪車工場を持つホンダは工場の操業停止期間を現地政府の通達に応じて当初予定の2日までから13日までに延長する方針だ。

  事態の進展を受けて日本政府は31日、中国全土への不要不急の渡航自粛を呼び掛けた。従来は武漢市を含む湖北省全域は渡航中止を勧告する「レベル3」とする一方、他の地域については「十分注意してください」とする「レベル1」にとどめていたが、今回「レベル2」に引き上げたことで企業活動がさらに制限される可能性が高まっている。

(IR担当者のコメントを追加しました)
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