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中国の製造業PMI、1月に低下-新型ウイルス深刻化前でも

更新日時
  • 1月の製造業PMIは50と予想通り-非製造業PMIは54.1に上昇
  • 1-3月の中国経済、4%成長も-ゴールドマンのティルトン氏

中国の製造業活動を測る1月の指数は前月から低下した。春節(旧正月)連休や新型コロナウイルスの感染拡大が深刻化する前の状況が反映された。国家統計局が31日発表した。

  1月の製造業購買担当者指数(PMI)は50。ブルームバーグ調査のエコノミスト予想中央値と一致した。一方、1月の非製造業PMIは54.1。前月は53.5だった。

  今回のPMI調査は春節連休のため、新型ウイルスの感染拡大の規模や中国経済への影響が明確になる前に、通常よりも早めに実施された。

Factory activities were slightly lower before the holidays and worsening outbreak

  弱い内需や債務抑制に向けた取り組み、対米貿易戦争の影響で中国経済は既に減速していたが、今では新型ウイルスの感染拡大が景気に打撃を与えつつある。休業を延長する企業が出ているほか、主要都市では人々が感染を恐れて外出を控えている。

  野村ホールディングスの中国担当チーフエコノミスト、陸挺氏(香港在勤)は「2月と3月の製造業・サービスPMIは共に大きく下げると予想している」と説明。「新型ウイルスの感染拡大でさらに内需が弱くなり、今後の政策緩和の効果が薄れる恐れもある」と分析した。

  国家統計局とデータを集計している中国物流情報センターの張立群アナリストは新型コロナウイルスの影響について、「1月のPMIには完全に反映されておらず、経済への影響を過小評価すべきではない」と発表文で指摘。「景気安定化に向けた取り組みが必要だ」とコメントした。

  ゴールドマン・サックスのアジア太平洋担当チーフエコノミスト、アンドルー・ティルトン氏(香港在勤)は1-3月(第1四半期)の国内総生産(GDP)成長率が前年同期比で4%へと鈍化すると予想。従来は5.6%成長を見込んでいた。

  4-6月(第2四半期)と7-9月(第3四半期)の比較的早めの持ち直しを想定したとしても、2020年通年は5.5%成長にとどまるだろうとティルトン氏は分析。31日付の顧客向けリポートで、「感染拡大が長期化した場合は通年の成長率が5%、あるいはそれさえも下回る可能性がある」との見方を示した。

原題:China’s Factories Were Struggling Even Before the Virus Worsened(抜粋)

(市場関係者のコメントなどを追加して更新します)
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