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ドル・円は109円台回復、新型ウイルス対策期待や中国PMIで円売り

更新日時

東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=109円台を回復。新型コロナウイルスに対する世界的な取り組みへの期待から日米株価が反発する中、リスク回避巻き戻しに伴う円売りが優勢となった。中国の購買担当者指数(PMI)が大きく悪化しなかったことも円売り安心感につながった。

  • ドル・円は午後3時16分現在、前日比0.1%高の109円03銭。朝方付けた108円88銭から一時109円14銭まで上昇
  • クロス円(ドル以外の通貨の対円相場)も小じっかり。前日にイングランド銀行(中央銀行)が利下げを見送ったポンドは対円で0.1%高の1ポンド=142円81銭
30日の海外市場では一時3週間ぶり安値

市場関係者の見方

NBCフィナンシャル・マーケッツ・アジアのディレクター、デービッド・ルー氏(香港在勤)

  • 海外時間でのWHO(世界保健機関)による緊急事態宣言で悪材料にあく抜け感が出たところに、中国のPMIが警戒されたほど悪くなかったことで安心感が広がり、リスクオンになっている

みずほ証券の鈴木健吾チーフFXストラテジスト

  • 過去の感染症のケースを調べると、WHOの宣言日を境に、米S&P500や日経平均は上昇基調が鮮明となっており、国際的に対策が進むとの楽観的見方が広がるとの解釈もできる
  • ドル・円も底堅い動きになってきているが、春節明けの中国市場動向などに不透明感がまだあり、リスクオン一辺倒にはならない。目先20日線付近の109円半ばぐらいまでの戻りはあるかもしれないが、その先はまだ難しいだろう

三井住友銀行NYトレーディンググループの下村剛グループ長

  • ドル・円はいったん底を打ったかもしれないが、大事なことは感染拡大ペースがいかに落ち着いてくるかと、来週から再開する中国金融市場の動向。そこの落ち着きを確認するまでは、マーケットの警戒的なスタンスは続くだろう

背景

  • WHOは30日、新型コロナウイルスの中国や他国での感染拡大について「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言
  • 30日の米国市場ではWHOの見解発表後に米国株が上昇に転換し、米国債は上げを解消。ドル・円もつれて約3週間ぶり安値108円58銭から持ち直し
  • 31日の東京株式相場は大幅反発し、日経平均株価は前日比227円高で終了
  • 中国国家衛生健康委員会によると、新型ウイルス感染症例は30日に1982件増え、累計で9692件に。死者は43人増えて213人
  • 米国務省は30日夜、新型ウイルスの流行を理由に米国民に中国に渡航しないよう勧告
  • 中国の1月の製造業PMIは50と市場予想と一致、昨年12月は50.2
    • 新型ウイルスの影響が完全に表れているとは限らず-統計局
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