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英中銀、政策金利を0.75%で据え置き-決定は7対2で変化なし

  • 僅差の決定を見込んでいた市場に冷や水も、利下げの可能性示唆
  • 2022年までの経済成長予想を下方修正、インフレ見通しも引き下げ

イングランド銀行(英中央銀行)はカーニー総裁の最後の金融政策委員会(MPC)で政策金利据え置きを決めた。利下げを決定する前に景気動向を見極めたい考えだ。

  MPCは30日、政策金利を0.75%で維持すると発表した。決定は7対2で前回のMPCと変わらず、僅差での決定を予想していた投資家の期待をくじいた。ただ、国内総生産(GDP)成長率予測を引き下げ、インフレ率は2021年末まで目標値を回復しないと予想するなど、利下げが近く必要になる可能性も示唆した。

  カーニー総裁は記者会見で、「これまでのところは良好というよりは乗り切ったという状況だ」と述べた。

  ポンドは反発し、ロンドン時間午後0時52分時点では0.6%高の1.3096ドル。投資家は年後半の利下げを見込みつつある。

Vote Split

January’s BOE decision saw two policy makers calling for a rate cut

Source: Bank of England

Note: Monetary Policy Committee was one member short in 2017 after Charlotte Hogg resigned

  英国は31日に欧州連合(EU)を離脱する。中銀の最新の経済予測は、年内にEUと結ぶ予定の新たな自由貿易協定に「迅速かつ秩序立った移行」を想定しているが、それが実現しない場合の対応は、ベイリー次期総裁に委ねられることになる。新総裁は3月半ばに就任する。

  議事録によると、国内外の経済活動を巡る最近の強い指標が持続しない場合や国内物価指標の弱さが続く場合、MPCは「成長回復を補強する政策が必要になる可能性がある」と分析した。

  成長が予想通り進む場合に限定的かつ漸進的な利上げが必要になるとの文言は修正し、「幾分の緩やかな引き締め」が必要かもしれないと改めた。

  今年の英成長率予想は0.75%と昨年11月時点の1.25%から引き下げ、2021、22年の予測はいずれも0.25ポイント下方修正した。昨年第4四半期の見積もりについてもゼロ成長に引き下げた。

  インフレ率は21年に2%の目標に回復すると見込んだが、これは市場が織り込む年内の0.25ポイント利下げを実施するとの想定に基づく。実施しない場合、インフレは目標を下回り続けるとみている。

  今回の決定では、ソーンダース、ハスケル両委員が引き続き利下げを主張した。

Rate-Reduction Club

BOE holds off, while emerging-market central banks cut

Source: Bloomberg

Note: Map shows institutions with rate decisions since the start of 2020

原題:BOE Holds Rates in Carney’s Swansong as Britain Exits EU (3)(抜粋)

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