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中国人は歓迎されず-恐怖感先行に戸惑うアジア系の人々

  • 韓国ではレストランの窓に「中国人お断り」の貼り紙
  • フランス外務省、中国との交換学生プログラム延期を助言

香港は中国本土からの渡航受け入れを停止した。世界各地で中国人学生との交換留学を中止する学校や中国人客を断る飲食店も現れ始めている。

  新型コロナウイルスの感染が中国国外にも広がる中で、各国の政府や企業、教育機関は対応に苦慮している。公衆衛生を守ることは最優先だが、中国人旅行者全員を危険視するのは問題だ。

  死者数が170人に達し、感染例が7700件を超え、不安は高まっている。中国で事業を展開する外国企業の多くは従業員に在宅勤務を求めた。航空会社は中国路線の運航を減らし、新型ウイルスの発生源となった湖北省武漢市とその周辺地域からは数カ国が自国民を避難させている。

Virus Counter-Measures In Tokyo As Japan Waits To Repatriate Citizens from Wuhan

マスクをした観光客(1月28日、東京)

フォトグラファー:Kon Akon / Bloomberg

 

  新型ウイルス感染者の大半は、武漢か近隣地域の住民およびそうした人々と接触のあった人だが、感染が広がり始めてから、各地でアジア系の人々が警戒されていることを感じている。あからさまな排除につながっているケースもある。

  韓国ではレストランの窓に「中国人お断り」の貼り紙が見られ、外国人観光客向けのカジノも中国からの団体客を受け入れなくなった。 50万人以上の韓国人が中国からの訪問客禁止を求める政府への請願書に署名した。 

Mapping the outbreak of China's coronavirus outbreak

  日本では静岡県伊東を訪れた中国人女性がレストランで中国人は店を出ていくよう叫ばれたと、中国版ツイッターの微博(ウェイボ)に録音を投稿。録音は香港メディア、フェニックステレビの記者もシェアし、この記者がレストランに電話をすると対応した女性が、オーナーが新型コロナウイルスを心配しているため中国と東南アジアからの客を断っていると述べ、「感染して死んだら責任取れますか」と問い返されたという。

  フランスでも地方紙が新型ウイルスに関する記事に「イエローアラート(黄色い警告)」という見出しを付けひんしゅくを買い、謝罪した。デンマークの新聞は、中国の国旗で星の代わりにウイルスの模様を描いた漫画を掲載し、中国大使館が謝罪を求めた。デンマーク紙は同国に根付く言論の自由を理由に謝罪を拒否した。

  スリランカではシンガポールからの旅行客グループが中国系の容貌のため観光地エラロックへの登山を禁じられたと旅行客の1人、タッカー・チャンさん(66)は言う。

  フランス外務省は中国との交換学生プログラムを延期するよう大学など学校に助言。少なくともパリの高校1校が今週到着するはずだった中国人学生への招待を取り消した。

原題:
Chinese No Longer Welcome as Coronavirus Fear Grips World (1)(抜粋)

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