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ANAHD:新型肺炎の影響で2月の中国行き旅客数は約4割減も

更新日時
  • 欠航中の成田-武漢線以外の中国路線の対応は未定-今後適切に判断
  • 三菱重工側に情報提供をしっかり求めながら対応-スペースジェット

ANAホールディングス(HD)の福沢一郎取締役は30日、都内で開いた決算会見で新型コロナウイルスの感染拡大の影響で日本発中国行きの路線の2月の旅客が前年比で約4割減の見通しであることを明らかにした。通期の業績については慎重に見極めていくとした。

Japanese Evacuate From Wuhan With A Government Charter Flight

羽田空港に駐機された全日空の機材(29日)

Photographer: Akio Kon/Bloomberg

  福沢氏によると、2月の中国発日本行きの旅客は半減の見通しという。ANAHD全体に占める国際線の武漢路線の比率は1%弱で、現状ではそれ以外の中国路線については欠航などの対応はまだ何も決めていないといい、事態の推移を見極めて今後適切に判断したいと述べた。

  中国が海外への団体旅行を禁止したことで、東京五輪が開催される2020年に訪日外国人旅行者数を4000万人に増やす日本の政府目標に達成が危ぶまれている。日本政府観光局(JNTO)の統計によると、19年に訪日した中国人は959万人と全体の3割を占める。

  新型コロナウイルスの感染拡大を受け、ANAHDは成田発武漢行き便を2月29日まで、武漢発成田行きの便を3月1日まで欠航することを発表している。3月1日以降の運航については決定次第発表する。

  同社は武漢を含め日本と中国本土10都市を結ぶ路線を就航。中国本土に加えて香港や台北を結ぶ便で客室乗務員がマスクを着用している。日本を含め各空港の地上係員もマスクを着用しているという。

  一方、野村ホールディングスの北村巧最高財務責任者(CFO)は30日の会見で、新型コロナウイルスの影響が拡大した場合には出張や観光が制約を受けるとし、インバウンド需要は約4兆8000億円規模あることから、「仮に10%くらい来日客が減るとそれだけで4800億円になり、GDPで0.1%程度の影響はあるかなと考えている」と話した。

  今年半ばにANAHDに納入が予定されている三菱重工業傘下の三菱航空機が開発する国産ジェット「スペースジェット」の初号機について、納入時期の再度の遅れが報じられていることについては聞いてはいないが報道が事実なら残念だとし、三菱重工側に「情報提供をしっかり求めながら対応したい」と述べた。

  NHKは24日、三菱航空機はスペースジェットの初号機について6度目の納入延期の方針を固めたと報じた。納入時期は来年以降になるという。報道を受けて三菱重工は27日、開発スケジュールの延期を決定した事実はないと発表した。

(野村HD北村CFOのコメントを追加して記事を更新します)
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