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ドル・円は小動き、株高も新型肺炎懸念で上値重い-109円台前半

更新日時

東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=109円台前半で小動き。日米株価の反発を背景にリスク回避圧力が和らぐ一方、新型肺炎の感染拡大による世界経済下押し懸念がくすぶり、上値を抑制した。オーストラリアドルは小じっかり。昨年10-12月の豪消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回り、早期利下げ観測が後退した。

  • ドル・円は午後3時26分現在、前日比横ばいの109円13銭。朝方に109円27銭まで上昇した後、109円08銭まで軟化
  • 豪ドル・ドルは0.1%高の1豪ドル=0.6770ドル。一時0.6777ドルまで上昇
ドル・円は週初に開けた窓埋め中

市場関係者の見方

大和投資信託調査部の亀岡裕次チーフエコノミスト

  • 新型肺炎に対する懸念は続いているが、どんどんリスクオフの円高に働くという圧力自体は少し弱まりつつある感じ
  • 人の移動などが落ち着くことで感染の伸びがいったん鈍る可能性もあり、春節明け後の状況を見極めるまで、ドル・円は上下ともに動きづらいだろう

三井住友信託銀行ニューヨークマーケットビジネスユニットの持田拓也調査役

  • 新型肺炎のさらなる感染拡大があったとしても経済への影響は未知数。ドル・円はいずれ110円を目指してもおかしくない
  • 29日のFOMC(米連邦公開市場委員会)については、そもそも何の織り込みもないし、サプライズもないだろう。相場への影響はあまりないとみている

オーストラリア・ニュージーランド銀行為替営業部ディレクターの町田広之氏

  • 豪CPIは予想を上回ったが、エコノミストの利下げの目線は変わっていない
  • 新型肺炎関連でポジティブなニュースがあれば、上がるかもしれないが、主要通貨に対する豪ドルのスタンスは戻り売りという面は変わらないだろう

背景

  • 中国国家衛生健康委員会は29日、新型肺炎の感染例が28日時点で1459件増加したと発表。感染例は5974件と重症急性呼吸器症候群(SARS)流行時を上回り、死者は132人となった
  • 28日の米株式市場では、新型肺炎の感染拡大への懸念が一服し、S&P500種株価指数は昨年10月以来の大幅高。29日の日本株も反発し、日経平均株価は前日比163円高で終了。米株価指数先物もアジア時間に上昇
  • FOMCは29日、フェデラルファンド(FF)金利誘導目標を1.5-1.75%に据え置く見通し
  • 昨年10-12月の豪CPIは前期比0.7%上昇と、市場予想の0.6%上昇を上回った
    • 先物市場動向に基づく2月の豪利下げ予想確率は10%、28日時点では24%だった
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