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ファナック、営業益予想を17%上方修正-設備投資など経費削減

更新日時
  • 市場環境が厳しい中、「できるものは先送りした」と山口社長
  • 為替も円安で推移、半導体や5G関連の需要増に期待

ファナックは29日、今期(2020年3月期)の連結営業利益予想を従来比17%増の806億円に上方修正した。設備投資の先送りなど経費削減が理由。市場予想は下回った。米中貿易摩擦の影響や為替動向、地政学的リスクが不透明要因としている。

今期の予想

  • 売上高予想5067億円、従来予想5045億円、市場予想5285.6億円
  • 営業利益予想806億円、従来予想691億円、市場予想919億円
  • 純利益予想659億円、従来予想579億円、市場予想786.3億円

  営業利益予想は昨年7月と10月に下方修正していた。4-12月の設備投資額は前年同期より474億円少ない567億円に絞り込んだ。中国では春節明けに期待した工場設備の受注増加もあったという。想定為替レートは1ドル=100円、1ユーロ=115円を据え置いた。

  山口賢治社長兼最高経営責任者(CEO)は上方修正について、市場環境が厳しい中、「先送りできる設備投資は先送りした」と説明。為替レートも想定より円安で推移した。今後は半導体や次世代通信規格(5G)関連の需要増に期待し、動向を注視したいとしている。

  NC装置で世界シェアトップのファナックは、FA事業や産業用ロボット事業が主力。ブルームバーグのデータによると、韓国サムスン電子や台湾の鴻海精密工業トヨタ自動車が供給先となっている。

  日本ロボット工業会は、20年の産業用ロボット受注額は19年の実績見込みに比べ6%増の8700億円になると予想。工場の自動化や5G関連で需要が増加するとみている。

BlendTec Blender Facility Ahead Of Markit Manufacturing Figures

ファナックの工作機械

Photographer: George Frey/Bloomberg

(上方修正の理由や山口社長の発言を追加しました)
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