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新型ウイルス、安定化しつつある世界経済への新たなリスクに

  • 特にアジアの近隣諸国や一次産品輸出国が打撃受ける見通し
  • 感染拡大が数週間続けばアジア太平洋経済見通しへの重大リスクにも
Government workers spray disinfectant along a street in Wuhan in central China's Hubei Province on Jan. 28, 2020.
Government workers spray disinfectant along a street in Wuhan in central China's Hubei Province on Jan. 28, 2020. Chinatopix via AP Photo
Government workers spray disinfectant along a street in Wuhan in central China's Hubei Province on Jan. 28, 2020.
Chinatopix via AP Photo

新型コロナウイルスの感染拡大は、力強さには欠けるものの安定化しつつあった世界経済を脅かしている。世界経済は第1段階の米中貿易合意に加え、テクノロジー業界の回復の兆候で好転が見込まれていた。

  中国では春節(旧正月)の連休を2月2日まで3日間延長、湖北省武漢からの移動を制限した。新型ウイルスの中国経済への影響を推測するのは時期尚早だが、消費と観光業界が打撃を受けていることは既に明らかだ。

  工場は通常、春節の連休が明けるとフル稼働に戻るため、民間投資に加え工業生産も影響を受ける見通し。さらに中国の需要に頼る国の経済にも悪影響が及ぶとみられる。ブルームバーグ・エコノミクスは、特にアジアの近隣諸国や一次産品輸出国が打撃を受けるだろうと指摘した。

  ホンダ日産自動車などグローバル企業は武漢市一帯からの社員待避に動いている。中国のテーマパーク事業者や映画館運営会社、小売業者、外食チェーン店などは従業員の安全を考慮し、営業を一時停止したり、営業時間を短縮したりしている。

Daily Life In Wuhan During Lockdown

閑散とした武漢の公園を歩く住民(27日)

  IHSマークイットのアジア太平洋担当チーフエコノミスト、ラジブ・ビスワス氏は顧客向けリポートで、「新型コロナウイルスの感染拡大が今後数週間、エスカレートし続けた場合、アジア太平洋地域の2020年の経済見通しは重大な下方リスクにさらされるだろう」と予想。「地域の経済成長への悪影響がどの程度の規模で、どのくらい続くかは、新型ウイルスの封じ込めに要する時間で決まるだろう」と指摘した。

SARS Damaged Growth

New virus also expected to hit Chinese economy

Source: National Bureau of Statistics

Lower Growth

The IMF cuts predictions for global economic momentum for 2020, 2021

Source: International Monetary Fund

Note: No change in forecast for either year for Canada, Nigeria, Russia or U.K.

原題:Virus Poses New Threat to Economy’s Fragile Stabilization (1)(抜粋)

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