コンテンツにスキップする
Subscriber Only
Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg
cojp

日本株は続落、新型肺炎の中国経済への影響警戒-輸出や素材安い

更新日時
  • 上海当局は民間企業に春節後の営業再開時期先延ばしを勧告
  • 新型ウイルスの中国死者100人超、株価指数は終了にかけ下げ渋り

28日の東京株式相場は続落。新型肺炎が中国などの実体経済に与える影響が懸念され、機械や電機など輸出関連、鉄鋼など素材中心に売られた。商品市況安から石油・石炭製品や非鉄金属など市況関連の下げも目立った。

  • TOPIXの終値は前日比10.29ポイント(0.6%)安の1692.28
  • 日経平均株価は127円80銭(0.5%)安の2万3215円71銭

〈きょうのポイント〉

  • 中国金融市場は取引再開を2月3日に延期、上海当局は民間企業に営業再開を2月9日以降に先延ばし勧告
    • 新型ウイルスの死者、中国で100人超える
  • 米国は中国への渡航警戒レベル引き上げ-「渡航の再検討」に
  • 27日の米原油先物は1.9%安、ロンドン金属取引所(LME)の銅など金属市況も下落

  三井住友トラスト・アセットマネジメントの上野裕之シニアストラテジストは「新型肺炎により中国では生産と消費の両方の活動が止まり、さまざまな影響が出てくる。春節延長で消費関連に動きが出ず、自動車や住宅分野だけでなく電子部品など情報通信分野の需要もいったん止まりそう」との見方を示した。現在は武漢と関係のある感染者が中心だが、先進国などで二次感染のケースが増えてくれば「株価が一段と下落する恐れもある」と言う。

Narita Airport Quarantine Operation As China Virus's Spread Puts Global Airports On Alert

成田空港・検疫検査場のサーモグラフィー

Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

  中国・湖北省での新型ウイルスの死者が100人に達したと伝わった直後に日経平均は228円安の2万3115円まで下落。業種別では昨日に続き景気敏感業種の下げが大きく、鉄鋼は値下がり率首位。みずほ証券エクイティ調査部の三浦豊シニアテクニカルアナリストは「持ち直しかけた中国経済が新型肺炎で失速すれば世界経済に与える影響が警戒される」と話す。

  もっとも、中国で新型感染拡大の抑制策が強化される中、米国では利下げ時期の前倒し観測も広がり、日本時間28日の米S&P500種Eミニ先物は堅調に推移している。三井住友TAの上野氏は「株式市場は初期反応としての新型肺炎の感染拡大を一定程度織り込んだ」とし、「中国を含めて世界的に対策が進んでいる上、春先になればいずれどこかで感染は収束するとあって、下値で買いたいと考える投資家もそれなりにいる」と述べた。

4営業日続落
  • 東証33業種では鉄鋼や鉱業、石油・石炭製品、機械、海運、精密機器、非鉄金属、電機が下落率上位
    • 鉄鋼については、SMBC日興証券が2003年の重症急性呼吸器症候群(SARS)流行時に中国の熱延コイル市況が2月高値から5月安値まで30%下げたことをリポートで指摘
  • その他金融、空運は小幅高
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE