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Photographer: Bloomberg/Bloomberg
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米国株安・債券高、新型ウイルス拡大を懸念

更新日時

27日の米金融市場では株式が大幅続落となる一方、国債が大きく値上がり。新型コロナウイルスがもたらす影響が懸念され、世界的に動揺が広がった。

  • 米国株は続落、S&P500がここ約4カ月で最大の下げ
  • 米国債は大幅続伸-10年債利回り1.61%に低下
  • NY原油は5日続落、ウイルス感染拡大で需要減退懸念広がる
  • NY金先物は続伸、ウイルス懸念で逃避需要

  S&P500種株価指数はここ約4カ月で最大の下げとなり、ダウ工業株30種平均は年初来の上げを消した。ナスダック100指数は8月以来の大幅下落となった。中国とのつながりが大きい銘柄の売りが加速し、半導体やクルーズ、カジノといった銘柄が特に下げた。恐怖指数とされるシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー指数(VIX)は直近1年の平均を上回った。

  S&P500種株価指数は前週末比1.6%安の3243.63。ダウ平均は453.93ドル(1.6%)安の28535.80ドル。ナスダック総合指数は1.9%低下。ニューヨーク時間午後4時59分現在、米10年債利回りは8ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.61%。

VIX jumps above one-year average as virus spurs investor jitters

  中国当局が春節(旧正月)の連休を2月2日まで延長したことを受け、本土の金融市場の取引再開は同月3日に延期された。中国の電子商取引会社アリババ・グループ・ホールディングの米国預託証券(ADR)と、ファストフードチェーンのヤム・チャイナ・ホールディングスは大幅安。安全な逃避先として米国債は買われ、米10年債利回りは10月以来の低水準となった。

  ニューヨーク原油先物相場は5営業日続落。ウイルス感染拡大が中国に打撃を与え、世界エネルギー需要への脅威となる中で、昨年10月以来の安値をつけた。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物3月限は1.05ドル(1.9%)安の1バレル=53.14ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント3月限は1.37ドル安の59.32ドル。

  ニューヨーク金先物相場は続伸。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は5.50ドル(0.4%)高の1オンス=1583.70ドルで終了。コメルツ銀行のアナリスト、ダニエル・ブリーズマン氏は27日付のリポートで、新型ウイルスの感染拡大で「金融市場ではリスク回避の動きが目に見えて高まっている」と指摘。金は逃避先として「恩恵を受けている」と話した。

原題:Stocks Tumble Around the World on Virus Jitters: Markets Wrap(抜粋)

Oil Slides to a Three-Month Low on Virus Contagion Jitters

Industrial Metals Slump as Virus Concerns Boost Growth Risks

(中国市場の取引再開延期などについて情報を追加、相場を更新します)
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