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新型ウイルス感染拡大防止で製薬会社が奔走、既存薬転用も模索

  • ギリアド、エボラ出血熱治験薬の利用の可能性を検討
  • 中国の医師ら、アッヴィの抗HIV薬の利用開始

中国の旅行制限をよそに新型コロナウイルス感染が拡大する中、流行を抑制できる医薬品を探そうと製薬会社が競っている。

  米ギリアド・サイエンシズモデルナなどの製薬会社は2つの主要戦略を追求している。エボラ出血熱やエイズウイルス(HIV)など致死率の高い他のウイルスに対して開発された医薬品の転用と、新技術を頼りにかつてないスピードでワクチンを開発する戦略の2つだ。

  中国は27日、旧正月(春節)連休の延長を含む新しい措置を発表したが、ウイルス感染の死者数は80人以上に上った。当局は流行の中心に近い都市で人々の移動を制限するため積極的措置を講じたものの新型ウイルスは制御されていないとしている。

  ギリアドはエボラ出血熱の治療向けに開発していた治験薬の「remdesivir」を新型肺炎の治療に使えるかどうかを研究中で、米国や中国の研究者や臨床医と協力していることを電子メールで明らかにした。

  一方、中国の医師らは米アッヴィの抗HIV薬、リトナビルとロピナビルの配合剤である「カレトラ」の利用を開始した。臨床試験で「インターフェロンアルファ2b」として知られる抗ウイルス剤よりも効果的かどうかを評価している。

  新型ウイルス、特にそのパターンがよく知られていないウイルスに対する既存薬の使用は完全に実験的で、成功の保証はない。

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  一方、2017年設立の感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)は新型コロナウイルスに対するワクチンの開発を促進するため、モデルナやイノビオ・ファーマシューティカルズを含む製薬会社との提携を23日発表した。CEPIにはビル&メリンダ・ゲイツ財団などが出資しており、同財団は26日、中国とアフリカでの感染拡大抑制を支援するため1000万ドル(約10億9000万円)を拠出すると発表した。

原題:
Drugmakers Hunt for Ways to Halt Virus That Eludes Travel Curbs(抜粋)

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