コンテンツにスキップする
Photographer: Michael Nagle/Bloomberg
cojp

米ハイテク株の時価総額1兆ドル超拡大、決算発表で真価問われる

  • ナスダック100のバリュエーション、決算発表前に07年以来の高水準
  • アップルやマイクロソフトなど主要ハイテク企業が今週決算発表
Monitors display stock market information at the Nasdaq MarketSite in the Times Square area of New York, U.S., on Friday, April 26, 2019. U.S. stocks edged higher on better-than-forecast earnings while Treasury yields fell after data signaled tepid inflation in the first quarter.
Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

ナスダック100指数を構成する企業の決算発表シーズンが近づく中、株価は前例のない勢いで上昇し、昨年10月以来時価総額は1兆ドル(約109兆円)余り増加した。この株価上昇が妥当かどうか、今後明らかになる。

  米4大企業のうち3社を含む同指数に採用されている26社が今週、四半期決算を発表する予定で、28日と翌日に多くが集中する。時価総額が1兆ドル余り膨らみ、アップル株が2018年以来2倍に高騰しただけに、投資家は業績が振るわなければ、いつも以上に寛容ではない姿勢を見せそうだ。

  現時点でナスダック銘柄の予想ベースのバリュエーションは07年以来の高水準。投資家は失敗に対して次第に辛抱強さを失いつつあり、今シーズンに既に決算発表した企業で、売上高と利益がアナリスト予想を下回った銘柄は、株価が翌日に過去5四半期で最大の下げに見舞われている。

  チャールズ・シュワブのトレーディング・デリバティブ担当バイスプレジデント、ランディ・フレデリック氏は「市場は放物線状に急騰することはないが、ハイテク株の一部は実際にそうなっている」と指摘し、期待に届かなければ売り込まれることは疑いないと予想した。

Tech stocks have rallied twice as fast as the S&P Index since 2019

  中国で発生した新型コロナウイルスの感染拡大懸念からナスダック100指数は先週0.4%下落したものの、それ以前の上昇で予想株価収益率は23倍と、10年平均を約30%上回っている。

  大半の産業で全体に利益が伸び悩み、これがバリュエーション上昇の理由となっている。テクノロジー業界ではこうした動きが鮮明で、企業収益は過去3四半期にいずれも3%以上減った。コンピューターやソフトウエア業界では10-12月期は0.8%減益が見込まれている。

Tech stocks have been rising despite falling earnings growth

  ただ、最近の四半期の不振にもかかわらず、アップルとアマゾン、マイクロソフト、アルファベット、フェイスブックの大手テクノロジー企業5社の7-9月期純利益合計は400億ドルと、2年前の7-9月期を38%上回った。

  アップルとマイクロソフト、 アマゾンなどの株式を所有するホッジズ・キャピタル・マネジメントのポートフォリオマネジャー、ゲーリー・ブラッドショー氏は「株価収益率は上昇したが、これらの企業は前四半期比で利益を増やし続けている。それが重要だ」と述べた。

  アップルは四半期決算を28日に発表する予定で、アナリストの注目はホリデーシーズン中の業績と関税を巡る不確実性への対応。19年初め以後に株価が62%上昇しているマイクロソフトと、同期間に66%値上がりしたフェイスブックはいずれも29日に決算発表を行う。

原題:
World About to Learn If $1 Trillion Tech Rally Was a Good Idea(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE