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円全面高、新型肺炎の拡大で不安高まる-対ドルで109円前後

更新日時

東京外国為替市場では、円が主要16通貨に対して全面高となった。新型コロナウイルスの感染拡大に対する懸念の高まる中、円は対ドルで約3週間ぶりの高値を更新する場面もあった。

ハイライト
  • ドル・円は午後3時9分現在、前週末比0.2%安の1ドル=109円04銭。朝方に8日以来の安値となる108円73銭を付けてから水準を徐々に戻し、午後は一時109円12銭まで回復
  • オフショア人民元は対ドルで前週末比0.5%安の1ドル=6.9777元。一時は昨年12月末以来の安値となる6.9780元を付けた
8日からの上げの半値押し付近で下げ一服

市場関係者の見方

    そなホールディングス市場企画部の梶田伸介チーフストラテジスト

    • 週末を越して新型コロナウイルスの感染拡大が続き、収束が見えない中で、不安感から円買いが強まっている
    • 新型コロナウイルスに関しては、SARSほどの事態にはならないとの見方が優勢ではあるが、まだ先が見えず見極め局面に

    CIBC証券金融商品部の春木康部長

    • 足元で円のショートポジションは昨年12月初旬以来の水準まで積み上がっていたが、新型コロナウイルスへの懸念をきっかけに巻き戻し
    • 円ショートの巻き戻しでドル・円は108円前半までの下落圧力はあるかもしれないが、円ロングに転じるほどかどうかは不透明

    上田ハーロー外貨証拠金事業執行担当役員の山内俊哉氏

    • 新型コロナウイルスの感染拡大を受けたミニパニックはいったん落ち着き、市場に警戒はありつつも冷静に状況を見極める時間帯に
    • ドル・円は個人投資家中心にドルショートが多く、突っ込んで売られた局面では利益確定の買い戻しが優勢に。基本的には戻り売りの水準を見極めへ
    • ドル・円の水準的にも1月8日からの上昇の半値レベルに到達してきたこともあり、ほかの材料がない中で下げは一服しやすいところに来ている

    背景

    • 新型コロナウイルスの感染による中国本土の死者数は、湖北省武漢市を中心に24人増えて少なくとも80人に達した。中国当局は感染拡大ペースを抑えようと、春節(旧正月)の連休の延長を決定
    • 中国当局が春節の連休を2月2日まで3日間延長したことを受け、本土の金融市場が同日まで閉鎖される可能性
    • 日経平均株価は前週末比483円安で取引を終了。米S&P500種Eミニ先物は一時前週末比1%を超える下落、米10年国債利回りは1.62%と昨年10月以来の水準まで低下する場面も
    • 中国や香港、シンガポールなどアジア市場の多くは春節で休場
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