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新型肺炎、軽症者も多く水際対策「難しい」-元WHO・尾身氏

更新日時
  • 訪日中国人はSARS流行時の20倍、当分新たな感染者確認の可能性
  • パニックの必要はなく、国内感染拡大の対応は「今の段階では十分」

世界保健機関(WHO)西太平洋地域事務局長を務めた尾身茂・地域医療機能推進機構理事長は、新型コロナウイルスの検疫での水際対策は、感染者が潜伏期間内であったり、熱が低い「軽症」のケースも多かったりするため「難しい」との認識を示した。

  尾身氏は24日のブルームバーグの取材で、重症急性呼吸器症候群(SARS)が流行した2003年と比べ、中国人の国内外への移動が多くなっていることも水際対策を難しくしていると指摘した。日本政府観光局によると、昨年の訪日中国人は959万4300人に上り、03年の44万8782人と比べると、20倍以上に増加している。

  春節(旧正月)を迎え、訪日中国人観光客が増加することで、尾身氏は当分の間は国内で新たな感染者が確認される可能性があるとの考えを示す一方で、「パニックになる必要は全然ない」と呼び掛ける。国立感染症研究所のみで実施している検査を全国の主要な衛生研究所でも可能となるよう体制を整備する方針を示すなど、国内での感染拡大を防ぐための政府の対応は「今の段階では十分」だとした。

  中国政府は海外への団体旅行を27日から全て禁止した。国内の団体旅行は24日に禁止していたが、新型コロナウイルスによる肺炎の拡散を防ぐため、移動を制限する措置を拡大した。

  

  

(最終段落に中国の海外団体旅行禁止を追加して更新しました)
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