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話題株:外食産業に感染規制の打撃-トリドールなど中国で休業相次ぐ

  • 新型肺炎で移動制限受け休業、現地店舗の収益悪化懸念高まるとの声
  • 武漢でトリドール3店舗休業、ペッパFSの上海は7-8割の減収

27日の東京株式市場で、「丸亀製麺」を展開する外食チェーン、トリドールホールディングスの株価が一時3%下落した。新型コロナウイルスによる死者数が中国・武漢市を中心に80人に達し、同市に出店するトリドールに売りが出ている。中国に店舗展開する吉野家ホールディングス、ペッパーフードサービスといった外食企業の株価も安い。

CHINA WUHAN SHUTS DOWN PUBLIC TRANSPORTATION

武漢・漢口駅前での消毒作業

Photographer: Feature China/Barcroft Media via Getty Images

  うどんの「丸亀製麺」を武漢市に3店舗展開するトリドールの経営企画本部IR担当者によると、市民の移動制限を受けて武漢市内の全店舗は前週末から休業している。今のところ中国の他の都市の店舗に影響は出ていないが、今後は行政や国の判断を見て営業再開を検討することになるという。

  日本の外食チェーンで武漢市に最も多く出店している吉野家HDは「吉野家」を28店舗、うどんの「はなまる」を2店舗展開している。株価は一時3.7%安まで下がった。吉野家HDにブルームバーグは取材を試みたが、回答を得られなかった。

  いちよし経済研究所の鮫島誠一郎アナリストは外食産業について、現地店舗の収益悪化が懸念されると指摘。今後2、3カ月は新型ウイルスの悪影響が続くだろうとみている。

  ステーキの「ペッパーランチ」を武漢市に7店舗展開するペッパーフードは同市の全店舗と広東市の2店舗で営業を停止している。海外事業本部の担当者によると、上海では国営モールを中心に閉店時間繰り上げの影響により、春節以降の売り上げは前年比で7-8割程度減少。上海・蘇州エリアには5店舗運営しているという。株価は一時2.6%安になった。

  カレーチェーン「Coco壱番屋」2店舗を武漢市に持つ壱番屋の株価も3%安に下落する場面があった。同社経営企画室広報担当の平尾健能氏によると、入居するショッピングモールが23日から営業中止になったため営業できない状況という。中国の店舗は商業施設の中に入っているものが多く、今後営業停止が広がる可能性があると話した。

  中国で移動制限が長引いたり、規制エリアが拡大すると、業績懸念が強まりそうだ。中国に300を超えるイタリアンレストランを展開するサイゼリヤは一時7.1%安まで下落した。いちよし経済研究所の鮫島氏は中国からの収益貢献が大きい企業ほど連想売りが出やすいとみていた。

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