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ラガルド総裁、ECBの政策が自動操縦と市場は想定すべきでない

更新日時
  • 政策委での決定は戦略検証とは別に行われる、状況は変わると主張
  • ECBの政策に近く変更があると見込む専門家はほとんどいない

欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は24日、ブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、ECBが戦略検証を進める中にあっても、必ずしも当面の政策据え置きを意味するわけではないと強調した。

  ECBの政策に関しラガルド総裁は、「強力なフォワードガイダンス」があり、それは「事実をベースにするもの」だと発言。「事実を見て経済動向を見守ろう。自動操縦を想定してはならない」と語った。

  ラガルド総裁は、6週間ごとに開催されるECB政策委員会での金融政策決定は、戦略検証とは別に行われると指摘。「今後12カ月にわたり政策に全く動きがないと語る人々には『注意してほしい』と言いたい。なぜなら状況は変わり、われわれが異なるシグナルを受け取って再検討する可能性があるからだ」と述べた。

ブルームバーグテレビジョンのインタビューに答えるラガルドECB総裁

Daybreak: Europe.” (Source: Bloomberg)

  ただ、ECBの政策に近く変更が生じる可能性が高いとみる専門家はほとんどいない。ドラギ前総裁が再開した量的緩和は来年末まで継続し、金利は2022年初めまで据え置きが続くと見込まれている。市場も少なくとも2021年半ばまで金利変更を織り込んでいない。

  ABNアムロのエコノミスト、ニック・コーニス氏(アムステルダム在勤)は「ECBはインフレ率を目標値に収束させるにはまだ程遠い。このような中央銀行が1年間、店じまいにしたままにできるとは思わない」と語った。

  ECBは23日に政策の検証を開始すると発表したが、詳細には乏しかった。ラガルド総裁は24日のインタビューで、「情報が少なく、一部で失望があったことは承知している」としつつ、これから始めるという段階で多くを話せなかったと釈明した。

ECB Timeline

Economists see policy makers taking action by the following dates

Source: Bloomberg survey of economists conducted Jan. 10-16

  ECB政策委員会メンバーでフランス銀行(中銀)のビルロワドガロー総裁はダボスでブルームバーグテレビジョンのインタビューに応じ、インフレ目標を明確に2%として上下に許容幅を設ける議論があることを反映し、インフレ目標は「上下対称的で柔軟、かつ信頼できる」ものであるべきだとの考えを示した。

  オランダ中銀のクノット総裁はビルロワドガロー氏とともに出席したパネルディスカッションで、インフレ目標を達成できていないことについてECBは「誠実で虚心に」なるべきだとし、「少なくとも、インフレ目標を明確にする必要があるだろうとは言える」と語った。

原題:Lagarde Warns Markets Not to Assume ECB Policy on Autopilot (2)(抜粋)、Lagarde: Markets Shouldn’t Assume ECB Policy Is on Autopilot(抜粋)

      (発言内容やエコノミストの見方などを追加して更新します)
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