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新型コロナウイルス、中国経済成長の新たなけん引役の脅威に-S&P

  • 交通費や娯楽費などの支出10%減でGDP伸び率1.2ポイント低下も
  • 消費者は感染の可能性減らすために公共の場を避ける公算

投資に代わる中国経済の重要なけん引役になった個人消費が新型コロナウイルス感染拡大による打撃を受けそうだと、S&Pグローバル・レーティングは指摘した。

  アジア太平洋チーフエコノミストのショーン・ローチ氏は旧正月(春節)の大型連休で多くの人が旅行に出掛ける矢先に感染が拡大した新型ウイルスについて、自由裁量の交通費や娯楽費などの支出が10%減少すれば、国内総生産(GDP)伸び率は約1.2ポイント下がると概算した。

  ローチ氏は「中国の家計支出、特に屋外の活動の影響を受ける産業は、感染拡大から最大の経済的打撃を受ける公算が大きい」と述べ、「リスク回避と金融情勢のタイト化が、投資を含めて影響を増幅しかねない」と分析した。

  新型コロナウイルスへの感染が最初に確認された湖北省武漢では旅行や公的な集会の規制が実施されており、近隣の複数の都市でも同様の措置が講じられている。地元当局や国営メディアによると、香港と北京の当局は春節行事予定を中止する。

  S&Pは新型コロナウイルス感染が武漢に集中しているものの、主要な「1級都市」を含む他の大都市でも感染が報告され始めていると指摘。感染から発症までの時間差を考え、消費者は感染の可能性を減らすために公共の場を避ける公算が大きいと付け加えた。

China stock benchmark ends Lunar Year with biggest loss in three decades

原題:
S&P Warns Virus Threatens to Dent China’s New Growth Driver(抜粋)

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