コンテンツにスキップする

バイエル、除草剤訴訟の決着へ総額約1兆円和解協議-関係者

  • 現在の訴訟決着で80億ドル、今後の訴訟に向けて20億ドル準備
  • 調停役は8万5000件の和解合意が1カ月以内にまとまる可能性示唆

除草剤「ラウンドアップ」の使用ががんを引き起こしたとして米国で提起されている多数の訴訟で、一部原告の弁護団はドイツの医薬品・化学複合企業バイエルと和解交渉を進めており、総額約100億ドル(約1兆1000億円)の支払いにつながる可能性がある。協議を直接知る複数の関係者が明らかにした。

  関係者5人によると、一部の協議でバイエル側の弁護士は、同社が現在の訴訟決着で80億ドル、今後の訴訟に向けて20億ドルを準備する考えを示した。非ホジキンリンパ腫などの発症とラウンドアップの使用の関連性が指摘されているが、こうした疾患の診断には数年かかることがある。バイエルは交渉中の金額や条件についてコメントを控えた。

  バイエルの米国預託証券(ADR)は23日に4.1%高の21.59ドルで取引を終え、2018年10月22日以来の高値を付けた。

  協議について公に発言する権限がないとしてと匿名で語った関係者によれば、100億ドルという金額は最終的なものではなく、協議が続く中で変わる可能性もある。

  この件で調停役を務めるケン・ファインバーグ氏はラウンドアップを巡り米国で起こされている訴訟最大8万5000件の和解合意が1カ月以内にまとまる可能性を示唆していた。同氏は電子メールで、楽観的であることに変わりはないが、「金額、要件基準の両方において包括的な合意内容に関するいかなる詳細も単なる臆測だ」と指摘した。

  バイエルの広報担当クリス・ローダー氏は「ファインバーグ氏の支援の下、解決策を探るための調停プロセスが熱心に誠意を持って進められている」とする一方、「包括的な合意に向けた確実性や予定表はない」と述べた。

  バイエルは米モンサント買収に伴い、ラウンドアップ関連訴訟を引き継いだ。

原題:Bayer Is Said to Discuss $10 Billion Roundup Settlement (2)(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE