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ECBは「機会逃した」-欧州銀幹部、マイナス金利解消の要求強める

  • UBS、ABNアムロ、ドイツ銀の最高幹部らが副作用を訴え
  • 欧州の銀行、マイナス金利でこれまでに約3兆円の負担

大胆な金融緩和を長期にわたり続け、ようやく戦略検証を開始した欧州中央銀行(ECB)に対し、欧州の銀行幹部はマイナス金利解消を求める声を強めた。

  UBSグループのアクセル・ウェーバー会長は、スイスのダボスで開催中の世界経済フォーラム(WEF)年次総会で、マイナス金利政策は「ゆがみ」であり、長く続ければその分「副作用も甚大さを増す」と主張。ABNアムロのケース・ファンダイクハウゼン最高経営責任者(CEO)も、マイナスの金利は望ましくないと口をそろえた。ドイツ銀行のクリスティアン・ゼービングCEOは、景気が比較的強かった時にECBはマイナス金利を「脱する機会を逃した」と述べ、もっと直接的に断じた。

Euro-area growth is back at levels when ECB first introduced negative rates

  ブルームバーグがまとめたデータによると、ユーロ圏の銀行は2014年6月以降、中銀預金に対する金利を累計で250億ユーロ(約3兆円)支払った。仏ソシエテ・ジェネラルのロレンツォ・ビニスマギ会長は、銀行が顧客に転嫁できる額には限りがあるため、この支払いは銀行の収益性を圧迫する「税金」だと呼んでいる。それでもマイナス金利には利点があり、広範な金融緩和がなければユーロ圏の実質域内総生産(GDP)成長率は2018年末時点で最大2.7ポイント低かったと、ECBは試算する。

Penalty Charge

Interest paid by euro-area banks since the ECB introduced negative rates

Source: European Central Bank

原題:
‘We Missed the Exit:’ Banks Step Up Call to End Negative Rates(抜粋)

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