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新型ウイルスの震源地・武漢、市民に不安広がる-病院は満員の報道も

  • 1100万人の市民、23日朝に交通機関停止知らされる-車で脱出急ぐ
  • 医師の診断に6時間待ち、検査キット尽きた病院も-現地報道

中国全土に感染が拡大している新型コロナウイルスの震源地である武漢では、不安が急速に支配しつつある。

  約1100万人の市民は23日朝の目覚めとともに、市がいまや封鎖されたことを知らされた。公共交通機関および長距離列車の運行と、航空機の出発便の運航は停止された。事態の劇的な悪化に、市民は疑心暗鬼に陥っている。

CHINA-HEALTH-VIRUS

武漢の鉄道駅で消毒する職員(22日)

写真家:ゲッティイメージズのAFP

  学生のイーさん(21)は、19日に病院近くで友人と食事をした際、ウイルスに感染した恐れがあると危惧している。

  「あの時、マスクを着けていなかった」と振り返り、「春節連休中の旅行はキャンセルした。映画館に行く予定も取りやめようと思う。できる限り自宅にいるつもり」だと話した。

  週末にウイルス感染による死亡者数が急増し、感染例が拡大するにつれて、武漢の市民生活は日常から緊張をはらんだものへと数日で変貌した。交通機関の運行停止が発表されて数時間で、市外への脱出を図る車が高速道路に押し寄せ、料金所には数百台の渋滞ができた。

  イーさんによると、20日朝に家を出た時にマスクを着用していた人は20%程度だったが、その数は夕方には80%前後にまで増えた。新たな日常と付き合う方法を市民は見いだしつつあり、例えばイーさんの母親はいまでも友人と集まってマージャンを楽しむが、始める前にお互いの体温をチェックし合うのだという。

  「誰がウイルスを持っているかわからないから仕方ない」とイーさんは述べた。

   市内の病院はすでにいっぱいになっているとの報道もある。成都メディアグループの記者が訪問した4つの病院では、医師の診断を受けるのに最大6時間待った人がいたと、同グループがソーシャルメディアの公式アカウントを通じて報じた。患者らはまた、いくつかの病院ではウイルスの特定に使用する検査キットが底を突いたとも語ったという。

Where the Mystery Illness Started

The first novel coronavirus case was reported in central China

Source: World Health Organization

原題:
Inside China’s Virus Zone, Unease Grips a City in Lockdown (1)(抜粋)

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