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新型ウイルスワクチン、実用化まで時間かかる公算-開発に期待感でも

  • モデルナではヒトに試験できるようになるのは約3カ月以内の可能性
  • 短期間での規模拡大や準備は厳しいが、可能性はあるとノババックス

今週の米株式市場では、新型コロナウイルスのワクチン開発への期待から一部の銘柄が上昇しているが、過去のパンデミック(感染症の世界的大流行)を踏まえると、製薬会社の取り組みがほとんど実を結ばない可能性がある。

  ワクチンで米国立衛生研究所(NIH)との協力を明らかにしたモデルナも株価が値上がりした銘柄の1つだ。同社の株価は22日に一時11%高と、上昇率は取引時間ベースで8カ月ぶりの大きさとなった。

  約17年前に重症急性呼吸器症候群(SARS)が流行してから臨床試験開始のタイミングは早まっているが、新しいワクチン開発にはなお時間がかかる。米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ所長によると、モデルナの場合、ワクチン候補がヒトに試験できるようになるのは約3カ月以内とみられる。

  ただ「その間にワクチンを利用できる状況が整うというわけでは断じてない。まだ安全性検証の第1相試験だからだ」と電話インタビューで語った。

  一方、ワクチン候補に取り組んでいると指摘して21日に株価終値が71%上昇した米ノババックスは、臨床試験や動物試験よりもウイルスの遺伝子情報の解析に力を入れている。「短期間での規模拡大や準備は厳しいが、可能性はある」と同社の研究開発(R&D)責任者グレゴリー・グレン氏は説明している。

原題:
Outbreak Sparks Biotech Booms But Payoff May Be Hard to Come By(抜粋)

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