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日経平均に大相場のシグナル-7年ぶりのゴールデンクロスへ

  • 上昇トレンドは22年8月まで、上値は2万8000-3万円めどの声
  • 過去40年で4回出現、そのうち83年や04年など3回は大幅高に

チャート分析の観点から、日経平均株価に希少な強気シグナルが接近している。過去20年で2回表れた月足のゴールデンクロス(GC)が完成すると、現在の価格から2割高の2万9000円付近までの上昇が視野に入るとの見方がある。

  投資家の平均売買コストや株価の傾向を示す移動平均線で、上向きの短期線が同じく上向きの長期線を突き抜けるGCは、上昇相場入りを確認する一つの目安。12カ月線と24カ月線のGCは、数年単位のトレンドを判断するのに有効とされる。

Final Trading Day Before Super Golden Week Holiday

日本を代表する株価指数、日経平均に長期の強気シグナルが接近

Photographer: Keith Bedford/Bloomberg

  日経平均の月足チャートは、23日時点で12カ月移動線が2万2031円、24カ月線が同2万2061円。いちよし証券によると、ともに上向きでの両線のGCは1980年代以降で4回出現。ピークになった96年のケースを除けば、83年、04年、13年の3回は大幅上昇につながった。

80年以降のGC

  いちよし証券投資情報部の高橋幸洋課長は「GCには18年10月高値を上回ることが必要。移動平均線の推移から計算すれば、レンジ相場でも来月にはほぼ確実に発生しそう」と語る。その後の上昇率はばらつくが「経験則では25%程度の上昇で、2万9000円程度があってもおかしくない」という。

  髙橋氏は、過去にはGC完成からその後の高値まで平均で30カ月続いたことで「22年8月までは上昇トレンドを形成する可能性がある」と読む。過去の例に照らせばGC出現後のトレンドは60カ月線(同2万0225円)を割り込むまで崩れないと推測する。

  また、三菱UFJモルガン・スタンレー証券の宮田直彦チーフ・テクニカルアナリストは、12カ月線と24カ月線のGCはまれなので「だましも少ない」という。その上でエリオット分析で最強の強気局面とされるサード・オブ・サードの中でシグナルが点灯する今回は、「最低2万8000円、来年度3万円トライも夢ではない」とみる。

  もっとも、昨年秋からの急上昇で警戒が必要だと話すのは東海東京調査センターの中村貴司シニアストラテジストだ。中村氏によると、市場関係者の長期見通しはファンダメンタルズとテクニカルが完全に分断されていて、現在はテクニカルが先行した状態。「抱えるリスクも大きく、ファンダメンタルズの裏付けが出てこなければ、一度下向くと下げが大きくなるかもれしない」と用心を促す。

サード・オブ・サードの中でGCへ

上げと下げの5つの波で上昇し3つで下落するのが基本パターンになるエリオット分析では、サード・オブ・サード(上昇の第3波の中にある3波目)が最強の強気局面とされる

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