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石油はバレル3ドル近い下げも、SARS禍再来なら-ゴールドマン

  • 20年の世界石油需要は1日当たり26万バレル減少する可能性
  • 航空燃料を中心に石油市場は打撃受ける公算が大きい

新型コロナウイルスが2003年の重症急性呼吸器症候群(SARS)のように猛威を振るった場合、航空燃料を中心に石油市場は打撃を受ける公算が大きいとの見解をゴールドマン・サックス・グループが示した。

  ゴールドマンはリポートで、中国湖北省武漢市で最初に感染者が見つかった新型ウイルスにより、2020年の世界の石油需要は1日当たり26万バレル減少する可能性があると分析。減少分のうち、航空燃料が約3分の2占めると予想した。

  石油需要が日量26万バレル減少した場合、石油価格は恐らくバレル当たり2.90ドル低下する見込み。ゴールドマンはSARS流行の際の需要への影響を推定し、これを基に20年の予測値を導いた。

SARS virus spurred a plunge in global commodities during 2003 outbreak

  新型ウイルスの感染拡大がちょうど中国の春節(旧正月)の前後に当たり、極めて多くの中国人が国内外を旅行することから、金融市場は神経質になっている。今年、中東や北アフリカの緊張の高まりにより混乱している石油市場に新たな不確定要因が加わる。

  ゴールドマンのダミアン・クルバラン、カラム・ブルース両アナリストは、「石油輸出国機構(OPEC)が供給を調整することによって、需要ショックによる根本的な影響は制限されるかもしれないが、大流行の可能性を巡る当初の不確実性により、ファンダメンタルズ(需給関係)が示唆するよりも大幅な値下がりが引き起こされる可能性がある」と分析した。

需要への影響(kb / d)

3カ月

(期間)

6カ月9カ月12カ月
150-$0.50-$1.00-$1.40-$1.70
200-$0.70-$1.40
-$1.90
-$2.30
250-$0.90-$1.80-$2.40-$2.90
300-$1.10-$2.10-$2.90-$3.50
350-$1.30-$2.50-$3.40-$4.10
400-$ 1.50-$2.90-$3.90-$4.70

ソース: ゴールドマン・サックス

備考:ブレント推定値

CHINA-HEALTH-VIRUS

高速道路の出口でドライバーらの体温を調べる職員(武漢市)

原題:Goldman Says Oil Could Drop $3 If Virus Plays Out Like SARS (2)(抜粋)

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