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Photographer: John Taggart/Bloomberg
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米国株反落、米国で感染例確認-国債上昇

更新日時
A pedestrian walks under scaffolding during construction work near the New York Stock Exchange.
Photographer: John Taggart/Bloomberg

21日の米株式相場は反落。中国発の新型ウイルスによるとみられる呼吸器疾患の症例が米国でも確認されたことを受け、経済への潜在的な影響に対する懸念が強まった。

  • 米国株は反落、工業株や消費関連など安い
  • 米国債は上昇-10年債利回り1.77%
  • NY原油先物は下落-供給懸念とウイルス問題が綱引き
  • NY金先物は反落-パラジウム4月以来の大幅安

  S&P500種株価指数はこの日、過去最高値近辺で推移する場面もあったが、工業関連や消費関連の銘柄が売られて押し戻された。高級消費財・サービスなどを提供する企業で構成されるS&Pグローバル・ラグジュアリー指数は、昨年10月以来の大幅安。中国の春節(旧正月)連休中の消費がウイルス感染問題の影響を受けるとの懸念がある。

  銀行株も軟調。スイスのUBSグループが2019年に主要な利益率とコスト目標を達成できなかった。ボーイングも売られた。737MAXの運航再開の承認は年央まで得られないとの見通しを顧客に伝えたことが、関係者の話で分かった。

  S&P500種は前営業日比0.3%安の3320.79。ダウ工業株30種平均は152.06ドル(0.5%)安の29196.04ドル。ナスダック総合指数は0.2%低下した。リスクオフのムードで米国債は上昇。ニューヨーク時間午後4時59分現在、10年債利回りは5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.77%。

  中国発のウイルス感染の拡大は、2003年の重症急性呼吸器症候群(SARS)発生を一部の市場参加者に想起させた。ただ、今回の事態は今のところSARSほど深刻ではない。米国株が先週、最高値を更新する中で買いを入れていた投資家にとってこの問題は、いったん休止して世界の経済成長や企業利益を再検討する口実となった。

  ウェルズ・ファーゴ・インベストメント・インスティチュートのシニアグローバル市場ストラテジスト、サミーア・サマナ氏は「現在のような状況の大半は抑え込みが可能であることを歴史は教えている」と指摘。「消費者の行動が変わり始めるほど大きな問題になるかどうかを注視していく」と述べた。

  ニューヨーク原油先物相場は小幅安。リビアとイラクの供給障害への懸念が強まり、それまでの下げをほぼ埋める展開。ただ、中国発の新型ウイルス感染拡大問題が投資家心理への重しとなり、引けにかけて再び下げた。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物2月限は、20セント(0.3%)安の1バレル=58.34ドル。ロンドンICEの北海ブレント3月限は61セント(0.9%)安の64.59ドル。

  パラジウムのスポット相場は昨年4月以来の大幅安。ニューヨーク時間午後2時10分現在は6.3%安の1オンス=2384.61ドルと、14営業日ぶりのマイナスとなっている。中国発の新型ウイルスによる感染拡大を受け、工業用金属の最大消費国である中国の経済成長に対する懸念が強まった。銅先物も売られた。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限は0.2%安の1オンス=1557.90ドル。

原題:Stocks Slide After Deadly Virus Migrates to U.S.: Markets Wrap(抜粋)

Oil Claws Back Some Losses on Prolonged Libyan Export Crisis、Palladium Set for Biggest Loss in Eight Months on China Virus

(相場を最新にし、第5、6段落に市場関係者の見方などを追加して更新します)
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