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ボーイング、年央まで737MAX承認出ない見通し-株価急落

更新日時
  • 運航再開は従来見通しより数カ月遅れか、財務に新たな重し
  • FAAはMAXに関する作業完了の時期を定めず

航空機大手の米ボーイングは21日、運航を停止している737MAXの顧客に対し、年央までは運航再開の承認が出ない見通しを明らかにした。従来の見通しより運航再開が少なくとも6カ月遅れることになり、同社の財務に新たな重しとなる。

  ボーイングはMAXを巡り最近発覚した2件の問題に対処するため、再開時期の見通しの修正を図っている。最近見つかったソフトウエアの不具合への対応は予想より多くの作業が必要な上、監査で機内の一部配線の変更が必要なことが分かっている。同社は21日の発表文で、MAXの運航再開の最終決定は米連邦航空局(FAA)の手に委ねられていると説明した。

The delay pushed Boeing to its worst level in more than a year

  デービッド・カルフーン新最高経営責任者(CEO)は顧客やサプライヤー、規制当局との関係修復に取り組んでいるが、運航再開時期の後ずれは、ボーイングにさらなる難題となる。

  ブルームバーグ・インテリジェンスのアナリスト、ジョージ・ファーガソン氏はリポートで、さらなる遅れは「納入を減らし、ボーイングの航空会社への返済を増やすことになり、100億ドルを容易に超えると考えられる」と指摘。「ボーイングは航空会社に失われた利益と、シミュレーター作業が必要な場合の訓練費用増加分を支払う必要がある」と付け加えた。

  21日のニューヨーク株式市場では、ボーイング株は前営業日比3.3%安の313.37ドルで終了し、ダウ工業株30種平均の構成銘柄で最大の値下がりとなった。

  FAAはMAXに関する作業完了の時期を定めてはいない。FAAの声明は、「ボーイングが必要な安全性評価を実施し、試験中に発生するすべての問題に対処する中、われわれは他の安全規制当局と引き続き協力し同社の作業を審査していく」としている。

原題:Boeing Sees 737 Max Return Slipping to Midyear, Adding to Strain(抜粋)

(アナリストのコメントなどを追加し株価を終値に更新します)
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