金融市場は「ねずみ講」も同然、いずれ崩壊へ-グッゲンハイム
Ross Larsen、Sonali Basak、Sridhar Natarajan米投資顧問会社グッゲンハイム・パートナーズのスコット・マイナード最高投資責任者(CIO)は、このところの相場上昇を高く評価しているダボス会議出席者らにメッセージがある。状況は見た目ほど良くないということだ。
マイナード氏は中央銀行の緩和的な金融政策によってもたらされた資産価格の膨張を「ポンジスキーム(ねずみ講)」になぞらえ、いずれ崩壊は避けられないとの考えを示した。

スコット・マイナード氏
Photographer: Patrick T. Fallon/Bloomberg
世界経済フォーラム(WEF)年次総会に合わせて記した書簡で、同氏は「転換点に達し、投資家がデフォルト(債務不履行)や格下げの増加に気付くようになる」と指摘。「その時期を予測するのは難しいが、このところの展開は2001-02年のリセッション(景気後退)に至るまでの状況の多くを想起させる」と説明した。
マイナード氏は高リスク資産の値上がりをよそにデフォルトが増加している状況を指摘。また、「BBB」格付けの債券にはさらなる格下げのリスクがあるとあらためて警告した。
このほか、グッゲンハイムの債券担当CIO、アン・ウォルシュ氏はインタビューで、米経済の15%は既にリセッション入りしていると指摘。米金融当局による市場への流動性供給が「ゾンビ企業」を生み出していると述べた。
原題:
Guggenheim Says Market a ‘Ponzi Scheme’ That Must Collapse (1)(抜粋)
最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
LEARN MORE