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中国市場への進出目指す米金融機関、待ち受けるのは多くの困難か

  • 中国は金融業界の開放を表明、1兆ドルが流入との観測も
  • 手ごわい競争相手や規制面の負担、人材確保の難しさなどが壁に

中国の金融市場開放は、安易に願い事をしてはいけないという典型的な例かもしれない。

  世界2位の経済大国である中国に進出する好機を受け、ゴールドマン・サックス・グループJPモルガン・チェースなどの米金融大手は事業拡大計画の詳細を詰めており、一部では1兆ドル(約110兆円)が中国に流入するとみられている。中国は先週、米国との貿易合意の一環として、証券会社や格付け会社、クレジットカード会社などの市場開放を加速すると表明した。

  それでもなお多くのハードルがあり、米銀行や金融サービス業者の取り組みが困難なものになるのは間違いない。資産規模で世界の上位4銀行や世界最大のフィンテック企業、その他にも手ごわい競争相手が中国に本拠を置く。免許に関しては同国の堅固に管理されたシステムは不透明かつ恣意(しい)的で、規制面の負担は重い。人事面でも、経験豊富な現地の人材は政府系の企業を選好することが多く、人材確保が難しいことも既に分かっている。

  エコノミスト・インテリジェンス・ユニットの世界貿易責任者、ニック・マロ氏(香港在勤)は、「既存企業の定着ぶりを考えれば、外国勢が中国市場に参入するのは難しいだろう」と語った。

原題:
Wall Street Wants to Conquer China. Here’s What Could Go Wrong(抜粋)

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