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ベトナムのビール消費に急ブレーキ-飲酒運転の罰則強化で販売減少

  • 飲酒運転に対する厳格な罰則規定が1月1日に施行
  • ベトナムでは2004-18年にビール消費が284%増加-ユーロモニター

ベトナムの新しい飲酒運転禁止法が、急成長を遂げてきた国内ビール市場の拡大に急ブレーキをかけている。

  地元メディアによれば、飲酒運転に対する厳格な罰則規定が1月1日に施行されてから、ビールの売り上げは少なくとも25%減少。警察は6200件を超える罰金処分を科したという。ビール会社は罰則が厳し過ぎると不満を漏らし、テト(旧正月)を控え、値下げで需要喚起を図る。  

  ベトナムでは昨年、飲酒運転による悲惨な交通事故が相次いだ。亡くなった母親の傍らで泣く男の子の写真がソーシャルメディアで拡散し、ハノイでは緩い飲酒規制に対する抗議活動が起きた。

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輸入ビールを運ぶ(ハノイ)

写真家:Hoang Dinh Nam / AFP via Getty Images

  

  勤務時間中の公務員に飲酒を禁じる法律が広く無視されるなど、これまでアルコール規制が軽くみられがちだったベトナムでは、今回の罰則強化を多くの国民が驚きをもって受け止めている。

  ユーロモニター・インターナショナルによれば、ミドルクラス(中間所得者層)と若者層が増えているベトナムでは、2004-18年にビール消費が284%増加。成長を探るハイネケンアンハイザー・ブッシュ・インベブなど世界的なビールメーカーを引き付けている。

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ホーチミン市にある屋外のビールバー

写真家:Hoang Dinh Nam / AFP via Getty Images

  

  新たな飲酒運転禁止法に違反した場合、二輪車の運転手には最大で罰金800万ドン(約3万8000円)、2年間の免許停止処分が科せられる可能性がある。罰金の最高額が2倍に引き上げられ、免停期間もこれまでの5カ月から延長された。

  国内外のビールメーカーを代表するベトナム・ビール・アルコール飲料協会は、責任ある飲酒を促す法規制の強化を支持するとしながらも、罰金は引き上げ過ぎだとの考えを示す。

  同協会のルオン・スアン・ズン事務局長は「飲酒時の責任を高めるためこの規制が必要だとわれわれは理解している」と述べた上で、「ただ、依然として大きな論争を招いている」と指摘した。

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ホーチミン市中心部にある屋外のビールバー

Photographer: Hoang Dinh Nam/AFP via Getty Images

原題:Vietnam’s Tough New Drunk Driving Law Is Hurting Beer Sales(抜粋)

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