コンテンツにスキップする
Photographer: Justin Chin/Bloomberg

ムーディーズ、香港の格付けを「Aa3」に引き下げ-政治混乱で

更新日時
  • 見通しは「安定的」に変更-これまでは「ネガティブ」だった
  • 香港政府は格下げ決定に「非常に失望した」とコメント
A boat sails past the illuminated Jumbo Floating Restaurant at the Aberdeen South Typhoon Shelter at dusk in Hong Kong, China, on Friday, Jan. 17, 2020.
Photographer: Justin Chin/Bloomberg

ムーディーズ・インベスターズ・サービスは20日、香港政府の長期発行体およびシニア無担保債務格付けを「Aa3」と、これまでの「Aa2」から1段階引き下げた。見通しは「ネガティブ(弱含み)」から「ステーブル(安定的)」に変更した。

  ムーディーズは発表資料で、格下げは主に、香港の制度とガバナンスが以前に想定されたものよりも弱いとのムーディーズの見解を反映していると説明した。

  香港市民の政治、経済、社会的懸念に対処する「目に見える形の計画がない」ことは「制度の内在的能力が、ムーディーズの従来の想定よりも低いこと」の表れである可能性があると分析。「立法府および行政府の特徴となりつつある無気力」も指摘した。

Demonstrators Attend Mass Rally In Hong Kong's City Center

中環での抗議活動に集まるデモ参加者(1月19日)

写真家:カイル・ラム/ブルームバーグ

  香港では昨年6月以来、民主化を求める活動家と警察との衝突に揺れている。香港経済は昨年7-9月(第3四半期)に大幅に縮小し、リセッション(景気後退)入りした。

  香港政府はムーディーズの判断に強く異を唱え、格下げ決定に「非常に失望した」とコメント。21日の声明で「ムーディーズの格下げは、香港の健全な信用ファンダメンタルズとかけ離れている。香港の財務と対外収支はかねてから最上級格付けの部類に入っており、衝撃に耐えるための強力な緩衝材として機能する」と主張した。

  ムーディーズも安定的とした見通しについて、「優れた財務力と一貫したマクロ経済の安定性」を反映しており、これらが域内総生産(GDP)の低成長またはマイナス成長に絡む政治的、社会的展開の不確実性が高い期間を通じて持続すると考えているとしている。

  香港の制度とガバナンスは引き続き、中国(格付け「A1」、見通し「安定的」)よりも顕著に高く、これが香港と中国の格付けで1段階の差がある理由だとも説明した。

原題:Hong Kong Rating Cut a Notch by Moody’s; Cites ‘Inertia’ (1)、Moody’s Downgrades Hong Kong Over Ongoing Political Turmoil (2)(抜粋)

(第4-6段落に香港政府のコメントを追加します)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE