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英国とEUがすでに反目、離脱交渉はいっそう難しい部分へ

  • 将来の関係を巡る交渉、来月下旬に正式開始
  • 妥協成立は難しく、しこり残る-EU関係者

過去3年間の英国と欧州連合(EU)の離脱交渉が難しく白熱したものだったと言うのなら、今後11カ月の交渉はもっとそうなる恐れがある。将来の関係を巡る交渉開始を前に、両者はすでに反目し合っている。

  ジョンソン英首相はEU離脱を制限の多い規制から自由になれるチャンスだとみている。一方、EU側は目と鼻の先に競合国が生まれるリスクを警戒する。欧州委員会のフォンデアライエン委員長は今月、欧州単一市場への英国のアクセスはジョンソン首相がどこまでEUの規則を守ると同意するかに左右されると警告した。

  妥協成立は難しい様子で、EU関係者はしこりが残るだろうと非公式に話す。ジョンソン首相は離脱に伴う移行期間を延長しないと決定したため、交渉担当者は同期間が終了する年末までに将来の通商関係を規定する合意の最重要部分に優先的に取り組まざるを得ない。残りの合意は後になる可能性がある。

  交渉の核心は関税や数量制限のないモノの往来を保障する自由貿易協定だが、これは全体のほんの一部にすぎない。国家支援の制限や労働・環境基準など英国が強く反対するとみられる規制面の整合性や英国側に長らく不満がくすぶる漁業権、フォンデアライエン委員長が英国のEU離脱で全てが変わるとすでに警告する金融サービスなども重要な問題で、厳しい交渉が予想される。

英国のEU離脱を巡る今後の予定
1月31日英国がEUを離脱
2月25日EU残り27カ国が欧州委員会に交渉権限付与で署名の見通し、英国との将来の関係を巡る交渉が正式開始へ
6月末移行期間の延長を決定する最終期限。漁業権、データ保護、金融サービスに関してはこの時期までに合意が成立している必要がある
12月31日移行期間終了。合意できなかった場合、両者の貿易は世界貿易機関(WTO)のルールに基づいて行われることになる

原題:
U.K., EU Draw Battle Lines as the Hard Part of Brexit Begins(抜粋)

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