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森林火災に見舞われる豪州に追い打ち、中国人の春節旅行中止相次ぐ

  • 国際報道で豪州全体が燃えているという認識が世界に広がる
  • 認識変わらなければ予約は3割余り減少する恐れ-チョン氏

オーストラリアのシドニーやメルボルンが森林火災の煙に覆われ、ビーチリゾートが火事に見舞われた映像を見て、中国人の春節(旧正月)旅行予約のキャンセルが相次いでおり、豪州経済に新たな打撃を与えている。

  中国本土からオーストラリアを訪れる旅行者の支出額は年間推計120億豪ドル(約9110億円)。1月と2月は年間訪問者数の約4分の1を占める。観光業者によると、火災の映像が世界中に報道されたため、海外からの旅行者数に長期にわたる影響が及ぶ恐れがある。

Australian Economy Struck by Wildfires, Setting Up Stimulus

かすむハーバーブリッジの写真を撮る観光客(シドニー、2020年1月8日)

写真家:ブレント・ルウィン/ブルームバーグ

  過去10日間にキャンセルが相次いだと話すエクイティ・トラベル(シドニー)のシェリル・チョン氏は、「メディア報道でオーストラリアは第三世界のように映っている。村は焼け野原になり多数の市民が避難している。コアラのほとんどが火事で死んだのかとか、見ることのできる有袋動物は残っていないのかという質問さえ受けた」と明かした。

  チョン氏は3月以降の見通しを心配しており、オーストラリア全体が燃えているという認識が覆されなければ、予約は3割余り減少する恐れがあると警告する。

Tourism top three export earner for Australia

  メルボルンのグランド・シティー・ツアーのセールス・マーケティングディレクター、デービッド・タン氏も春節期間の中国人訪問者が15ー20%落ち込むと予想している。「地方での火災と都市での煙に関する国際メディア報道が、今年の豪州訪問の延期や見送りの決定を促している」とタン氏は指摘した。

More Australians Fear Climate Change Amid Wildfire Disaster

ニューサウスウェールズ州の山火事で焼失した家の残骸を見つめる住人(1月15日)

写真家:デヴィッド・グレイ/ブルームバーグ

原題: Fire Fallout Another Blow for Australia as Chinese Cancel Trips(抜粋)

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