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日経平均に割高さ-NT倍率上昇、ゴールドマン先物売りも影響との声

  • NT倍率は一時13.88超、半導体株買いが日経平均を押し上げ
  • ゴールドマンは4営業日でTOPIX先物を計2万5000枚超売り

東京株式市場では日経平均株価の騰落率がTOPIXを上回る日が続いている。日経平均採用の半導体関連銘柄の人気化だけでなく、一部の外資系証券を通じたTOPIX売りも要因とみられている。

  日経平均が17日に日中ベースの昨年来高値を更新したのに対し、TOPIXはまだ昨年12月高値を上回っていない。日経平均をTOPIXで割ったNT倍率は17日に一時13.88を超えた。2000年以降でみると、最高となる昨年10月28日の13.87を上回る場面があった。

2000年以降の高値に

  大型株中心の225銘柄で構成される日経平均に対し、TOPIXは東証1部全銘柄の値動きを表す。三菱UFJモルガン・スタンレー証券の藤戸則弘チーフ投資ストラテジストは「米国株高を受けてIT関連や半導体、電子部品などが買われて日経平均が強いという側面はある」と断った上で、「ゴールドマン・サックス証券による4日で約4300億円の異様なTOPIX先物売りが最も大きな要因だろう」と指摘した。

  日本取引所グループ(JPX)が公表するTOPIX先物日中手口によると、ゴールドマンは10日に6930枚、14日は5585枚、15日は6362枚、16日は6449枚と、4営業日の累計で約2万5300枚を売り越した。同証はこの間に日経平均先物は買い越しており、TOPIXへの売り圧力が目立っている。

  藤戸氏は、同証のTOPIX先物売りが商品取引顧問業者(CTA)による下値を叩きに行く売り方ではなく、「できるだけマーケットインパクトを与えない形で売りオーダーが出ているようにみえる」と分析。「おそらくこれだけの規模の売りを出せるのは国内大手機関投資家。PERの上昇や株価上昇による保有ウエートの高まりから、機械的にウエートを下げている」と推察する。

  ゴールドマン広報担当の松本弘子氏はブルームバーグの取材に対し、TOPIX先物売りに関してコメントできないと述べた。

  三菱モルガンの藤戸氏は「さすがにこの規模のTOPIX先物売りは長くは続かない。3万枚を一つの目安と考えると、売りは今週に峠を越え来週はNT倍率の上昇が一服する可能性もある」と話した。

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