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米中の第1段階の貿易合意は「半休戦」-市場の反応まちまち

米国と中国は15日、第1段階の貿易合意に署名した。3年にわたり市場を揺るがしてきた貿易戦争の休戦が確認された格好だが、市場の反応はまちまちだった。

株式

  S&P500種株価指数は最高値を更新したものの、日中の高値からは下落し0.2%高で終了した。アンコラ・アドバイザーズのポートフォリオマネジャー、デビッド・ソワビー氏は合意について「針を正しい方向に少し動かしただけだ」として、「半休戦」と呼ぶべきだものだろうと述べた。

Stocks fall from record highs after trade deal signing

クレジットカード会社

  米国のクレジットカード会社の株価は上昇した。中国が電子決済サービス企業からの申請の検討に90日より長くはかけないと約束したことで、中国本土市場へのアクセスが容易になると期待が高まった。

  ビザは1.9%高、マスターカードは1.2%高、アメリカン・エキスプレスは0.8%高で終了。

U.S. card companies outperform as deal signals access to China

人民元

中国人民元は両国の署名前に昨年7月以来の高値となっていたが、署名後は前日比ほぼ変わらずとなった。合意の為替部分は通貨競争的切り下げを回避するとの20カ国・地域(G20)のコミットメントを確認したが、これを強制する本格的なメカニズムについて投資家は疑問視。

  ドイツ銀行のチーフエコノミスト、トルステン・スロック氏は「第1段階合意全体と為替部分の履行に関しては現時点ではまだ不透明だ」と述べた。オバマ前政権で財務副次官補を務め、現在は外交問題評議会(CFR)のシニアフェローであるブラッド・セッツァー氏は、合意に意味があるとすれば、「休戦が続く間はこれ以上人民元を安く誘導しないという中国の非公式の約束だろう」と話した。

The Chinese currency reached its strongest since July ahead of deal signing

半導体

  貿易関連のニュースに最も敏感な分野の1つである半導体株は15日に下落。米国が中国の通信機器メーカー、華為技術(ファーウェイ)に対する措置をまだ準備していることが示唆された。ジョーンズトレーディングのマネージングディレクター、デイブ・ルッツ氏は、ファーウェイの問題は「恐らく、半導体業界へのセンチメントにマイナスだろう」と述べた。

Semiconductors fall as Phase 1 trade deal signed

大豆先物

合意で中国は米国産農産物の購入を増やすことを示唆したものの、需要に応じて購入するとしており、大豆先物は下落。テクリアム・トレーディングの社長兼共同創業者、サル・ギルバティー氏は、市場は購入が直ちに急増することを予想していたかもしれないとし、「うわさで買って、事実で売る」という動きだと述べた。

Soybean futures tumble after China signals demand-based purchases

原題:‘Semi-Truce’ Trade Deal Roils Markets From Stocks to Soybeans(抜粋)

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