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米地区連銀報告:景気は緩慢なペースで拡大-製造業は雇用悪化

更新日時

米連邦準備制度理事会(FRB)が15日公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)によれば、米国の景気は2019年の終盤、緩慢なペースでの拡大を維持した。一方、製造業で雇用情勢が悪化し、全国的に見られる引き締まった労働市場環境と相反する状況であることが示された。

  ベージュブックでは「いくつかの地区は、製造業での雇用削減ないし採用減を報告。運輸とエネルギーの分野でも雇用削減の報告が散見された」と記された。

  物価については、消費者レベル、生産者レベルの双方で「緩慢なペースでの上昇が続いた」とされた。今回のベージュブックは、1月6日までに12地区連銀が集めた情報を基にニューヨーク連銀がまとめた。

  製造業では活動や雇用が減速したものの、全般的に見れば労働市場は「引き締まった状態が続き」、大半の地区は「雇用の伸びを抑制している要因として広範な労働力不足」を挙げた。昨年12月の失業率は3.5%と、半世紀ぶり低水準を維持した。

  アトランタ地区は「あまり高いスキルを必要としない職種」で引き続き賃金上昇圧力が見られ、「一部は今後1年間に賃金が上昇するとみている」と報告。サンフランシスコ地区では、労働力不足が企業の事業拡大の「大きな」障害だとの回答がいくつかあった。

  セントルイス地区は「慢性的な労働力不足」から企業が採用基準の引き下げや福利厚生の拡充、自動化、従業員の担当範囲拡大に動いていると指摘した。

  サンフランシスコ地区では、プロフェッショナルサービスや金融など多くの企業が、労働コスト上昇に伴う価格引き上げを報告。一方でテクノロジーや小売りでは、競争が影響し賃金引き上げ分の価格転嫁能力が限定的だった。

原題:
Fed Says Economic Growth Was Modest in Final Weeks of 2019(抜粋)

(ベージュブックの内容を追加し、更新します)
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