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トランプ米大統領、中国と「素晴らしいモンスター」合意に署名へ

  • 内容とコミットメントに乏しく米中関係を変えるか疑問生じる
  • 中国の国家資本主義モデルへの対応、多くを将来の交渉に先送り

トランプ米大統領は15日、中国との第1段階の貿易合意に署名する。為替相場や知的財産、貿易収支に関する約束を中国が履行しない場合の罰則を含むものとしては初めての合意となる。

  しかし合意が世界の2大経済大国間の関係を変えるかどうか疑問が生じる。多くの米政治家は米中関係をグローバル化の害悪、21世紀のテクノロジーと地政学を巡る緊張、過去の米大統領の失敗の象徴と見なしている。

  トランプ大統領は最近、第1段階の合意を「大きくて素晴らしいモンスター」と呼んだ。だが、これは標準的な貿易協定からは程遠い。86ページから成る合意は、大半のものに比べ内容とコミットメントに乏しい。

米のさらなる対中関税引き下げ、合意署名後の状況次第-関係者

  中国が構造改革を実施するとともに今後2年で2000億ドル(約22兆円)相当のモノとサービスを米国から追加購入する代わりに、米国は1200億ドル相当の中国製品の輸入関税を15%から半分にし、そのほかについては関税導入を遅らせることを約束しているが、産業補助金と国有企業に関する制限など中国の国家資本主義モデルの中心にある多くの問題への対応を将来の交渉に先送りしている。

  中国製品約3600億ドル相当に対する制裁関税は少なくとも11月の米大統領選挙が終わるまで継続される。米国がさらなる関税引き下げを検討するのは中国が第2段階の貿易協定に署名した後だと、ムニューシン財務長官は14日に述べた。

  

U.S. Treasury Secretary Steven Mnuchin Speaks At White House

ムニューシン米財務長官(1月14日)

写真家:アマンダ・アンドラーデ=ローデス/ブルームバーグ

原題:
Trump Poised to Sign ‘Beautiful Monster’ of a Deal With China(抜粋)

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